第16話 ページ17
奈津「なにA、今日は随分ご機嫌なんだね？」
授業の合間にずっとスマホを見てにやけている私に、奈津があんまり興味無さげに呟いた。
「そういうわりに興味なさそうだけど」
奈津「どうせ道枝先輩絡みでしょ？」
「えへへ、正解！今日から例のドラマ始まるんだよ！道枝先輩が主演の！」
ドラマのポスタービジュアルを映し出して見せると、奈津は「あー、はいはい」と呆れたように言った。
奈津「…そう言えば、この間A具合悪くて帰ったでしょ？調子はもう大丈夫なの？」
どうやら私が道枝先輩に連れ出されたあの日、具合が悪くて踞ってるところを道枝先輩がたまたま通りかかって助けた＿ということになっているらしい。
何とかするって言ってたけど、まさかそこのフォローまでしてくれるとは、と感服した。
「うん！もう大丈夫」
奈津「まぁ、Aは道枝先輩に介抱されたら何でも元気になるか〜」
まぁね、と軽く流しながら私は奈津に淡く微笑む。道枝先輩と色々あったことも、私が3年生の男子グループにとっついたことも、誰にも言ってない。
そもそも、あれから道枝先輩とは連絡すら取ってないし…というかそれが普通なんだけど。
後戻りできないなら関わろうって決めたくせに連絡しかねてる、何て…本当に意気地無しだ。
知らずのうちに溜め息を吐いたとき、何やら廊下が騒がしくなり、黄色い歓声が聞こえてくる。
『ええ！？道枝先輩がなんで1年生のフロアに』
『先輩！私今日からのドラマ楽しみにしてます！』
歓声の中から聞こえてきたとある名前に、私の気が引き締まる。
奈津「え？道枝先輩来てるの？」
奈津は騒がしいオーディエンスを見ながら少しだけめんどくさそうに呟く。
やがて大衆の中から現れた道枝先輩は、何故か私のクラスに入ってきて何故か一直線に私の元まで歩いてくる。
「え、あの、えっと」
皆の痛い視線も相まって挙動不審になる私に構わず、道枝先輩は手の平サイズくらいの箱を私の机に置いた。
道「…お土産」
それだけ言って、道枝先輩は背を向けて再び歩いていってしまう。
「…え？」
頭が真っ白になり、脳みそが一生懸命に理解しようと頑張って働いている時、道枝先輩を取り巻いていたオーディエンスが一斉に私のもとへつめる。
『ちょっとどういう関係！？』
『もしかして仲良しなの！？』
『お土産って、何の！？』
「あ、えっと…」
私の発した声は周りからの圧と大きな声で責め立てられる質問にかき消された。
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みみみみみ(プロフ) - 梅原裕さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます…😭😭読んでくださりありがとうございました！！ (2022年11月15日 20時) (
レス) id: 6d4045960a (このIDを非表示/違反報告)
梅原裕(プロフ) - 完結おめでとうございます✨最高すぎますよ！！！これは何回でも読める！！ (2022年11月15日 15時) (レス) @page29 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - みちなが信者さん» 良かったです😭非常に嬉しいお言葉ありがとうございます😊ぜひまた新しいものが出たら読んでいただけると嬉しいです💘 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 9e81ad151e (このIDを非表示/違反報告)
みちなが信者 - 完結おめでとうございます🎉毎日楽しみに見させてもらってました😊また、新しい作品がでたら見させていただきます🙏素敵な作品ありがとうございました❗️ (2022年10月22日 18時) (レス) @page29 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - みちなが信者さん» わああ今気づきました！教えてくださってありがとうございます！修正いたしました！😊 (2022年10月7日 19時) (レス) id: 26ad081759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月28日 18時
