言霊 ページ20
「思いっきり行くぜ、蛍!!」
「…気安く話しかけないでくれる？」
「絶対やだ！」
蛍丸の冷たく鋭利な言葉にも、国俊は動じない。
先制攻撃は、国俊だ。
「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「っ！」
国俊は短刀、
それにひきかえ蛍丸は大太刀、
パワーがない分、国俊の機動力を活かせば…！
「‘動くな’」
「あん？」
「‘愛染国俊、動くんじゃないわよ’」
あのクソ女がそう言うと…
国俊の動きがぴたりと止まった。
…言霊、だ。
「おいコラ待てクソ女ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！
何言霊使ってんだよ！こんなのイカサマだー!!」
「あらやだ。この演戯は何でもアリなのよ？
そんなことも分かんないなんて糞餓鬼らしいわ！あはははは！」
「来たばっかなんだから分かるわきゃねーだろ！」
「あ、主様！ダメです…！」
「止めるな凌ちゃん！私はあいつを一発ぶん殴んないと気がすまん！」
凌ちゃんの腕を振り払おうとした時、
ｻﾞｼｭｯ と何かが豪快に切れた音と、
「っがは…！」
中傷…いや重傷に近い国俊が倒れた。
「国俊ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！」
走って国俊の元へ行く。
「く、にとし…ごめんっ！また、俺が国俊を…！」
「蛍、お前は何も悪ない！悪いんは、また何も出来ひんかった自分や…！」
蛍丸は自分の本体を投げ捨てて、自らの両手で国俊を抱き締めていた。
泣き崩れる蛍丸を、同じ来派の明石国行が抱き締めていた。
「よくやったわぁ。流石、私の可愛い可愛い蛍」
「主…！」
「それにしても…本当、短刀って雑魚。
レアじゃないし、すぐ大太刀に負けるし。」
「あ、あ…！」
「愛染国俊、蛍と国行とは違ってレアじゃない。役立たずの穀潰しよ。」
「っ主はんなぁ…！」
「ま、だ…」
「え？」
声が聞こえた。
まさか、そんな
「まだ、俺はやれる…蛍、やろうぜ…！」
愛染国俊は、まだ諦めていなかった。
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あごが痛い人 - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2018年7月29日 18時) (
レス) id: 9e1034413e (このIDを非表示/違反報告)
梨郷 - 私、この作品好きです！投稿してくださるのお待ちしてます！ (2017年7月15日 19時) (レス) id: 99c372b262 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - この作品、大好きです！続きがすんごく気になります！更新頑張ってください！！！全力で応援してます！！！！！！ (2017年7月13日 0時) (レス) id: 4d003b6c33 (このIDを非表示/違反報告)
(@'v'@) - 続きが気になります。更新頑張ってください!!応援しています(*`･ω･)ﾌｧｲﾄｰ (2017年4月16日 20時) (レス) id: 5eda0f4446 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - こんなにも読んでいて面白くて惹かれる作品初めてです!!!更新されないのが勿体ないぐらい面白いです!!!!!更新頑張ってください!!応援してます!!!!!!!!! (2017年2月17日 7時) (レス) id: 905678d174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫耳＆ココアサイダー x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uranaikari1/
作成日時：2016年12月26日 23時
