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さてここで問題だ。何故私はコナン君に説教食らっていると思う?
1.大阪に合宿に行くことをなにも言わずに行った事
2.キッドに接触し、花を受け取ってしまった事
3.約束(キッドが来ても近寄らない、喋りかけられても返事しない、触られたら逃げるかコナン君に電話)を躊躇なく破っていた事
…全部です、正解者には………キッドをプレゼントするわ。
『キッドには特になんにもされてないって!信じろよ〜…』
「Aねえちゃんの「なんにもされてない」「大丈夫」、あと大半の言葉は信じてない」
『私の信用度カスじゃん』
過去に何か大犯罪起こしたのかよ私。
記憶に無いけどなにしたんだよ自分。
ふん、とご立腹のコナン君。
え〜〜…子供のなだめ方とかわかんねーよ…
「…新一兄ちゃんも、心配してたんだからね」
『えっアイツが?頭打ったのか?』
「空気壊すね〜…」
ジトリと見つめられ、「え」と固まる。
言うのを忘れていたが、今説教食らっているのは喫茶ポアロだ。
あのあと帝丹に帰れば、「疲れてるだろうし帰れ」的なノリで返された。うちの学校の未来が心配だ。
コナン君は体調が悪く早退したらしいが、「体調不良の人間が説教してる暇ねえだろ」って言ったら、「僕になにも言わずにどっかいった人にとやかく言われたくないかなぁ〜!」と信じられないくらい黒い笑顔で返され撃沈した。
君ホントに体調悪い??
最近の小学生って怖いね。
『つーかあの推理ヲタク鈍感馬鹿はさっさと連続してる事件片付けて、帰ってこいってんだ』
そう呟いて、頬杖をつき、窓の外に視線を移す。
「え、」と驚いた声が聞こえ、視線を目の前に戻せば、コナン君が目を少し見開いていた。
『え?』と思わず返す。
「…もしかして、新一兄ちゃんが帰ってこなくて寂しいの?」
『あ、それは無いかな。アイツには彼女という蘭という存在が―――』
…あ、そうだったコナン君も地味に蘭に好意寄せてたんだった。
やば、と思ったのも束の間。「は…」と間抜けな声が聞こえた。
「…新一兄ちゃんは、蘭ねえちゃんをそんなふうに思ってない」
『……はっゴメン、彼女じゃないわ、“嫁”だった…!!』
馬鹿なのか私は。
彼女なんて言葉じゃ収まんないだろ。
私としたことが…と思わず頭を抱える。
「…Aねえちゃん、鈍すぎる。」
そう言って、コナン君はそっぽ向いてしまった。
…え、もしかして嫁以上??レベルカンストしてるってこと!?
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鍵ホーム(プロフ) - あれ…もしかしてこれ終わりですか…?(泣) (4月20日 15時) (レス) @page40 id: 9881f6affa (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - 読んでいる間ずっと笑ってました!更新待ってます、頑張ってください! (2023年5月6日 2時) (レス) @page40 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - とても面白いお話でした!めちゃめちゃ好きなタイプのものでもう最高です!!!更新頑張ってください、次の更新お待ちしております! (2023年2月1日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - はわわわわわわ…もうほんとにこの作品好きすぎます…更新頑張ってくださいっ! (2022年11月12日 12時) (レス) @page39 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
たいやきくん - ものすごく面白かったです。逆ハーに加え新一と平次そしてキッドまで入っていてもう最高すぎます!! 次の更新楽しみにしています!! (2022年10月15日 4時) (レス) @page38 id: dd90f074e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん狐。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/purerisu27/
作成日時:2022年4月23日 22時