どこぞの怪盗、毎晩来るけどなんなんですか？

◆ ページ22

「そういやA、キッドに狙われてるてホンマなん？」


平次が素振りをしながら聞いてきた。

少し考えてから口を開く。


『あーうんマジ。誰から聞いたの？』

「く…コナン君から聞かされてのぉ〜」

『？ そうなんだ。』


妙な返事。
なにかに焦ったみたいな顔して。

そしてなんだろう。コイツがコナン君というと違和感しか湧かない。
元からコナン君呼びはしてるのを見てたけど、改めて見ても見なくても違和感が湧く。



「かのキッドサマに狙われてるてオモロすぎるやろ。しかもAが。」

『お？喧嘩売ってんのか？？…って言いたいけど事実なんだよなー』



私じゃなくて蘭とか狙うべきだろ。…あ、工藤がキレるか。
和葉は…平次がキレる。
園子は…京極がキレる。



…アッ私が消去法で残るわ。
私が狙われる理由そういうことね。


…自分で言って悲しくなってきたな。切ねえ。



『私狙われても怒る人間いねえからこうなったんだわ』

「なに急に絶望してんねん」

『うるせえ、こっちは守ってくれる野郎がいないんだよ』


投げやりにそう言えば、平次が「は？」と素っ頓狂な声をあげた。
なんだと言うように見れば、口をはくはくと動かす。



「おま、オマエ…」

『え、何々』

「………鈍いのも大概にせい」

『やめてそんな掛ける言葉もないみたいな目』



あと一言言わせろ





てめえらのが鈍いんじゃボケ！！！！


さっさとくっついて「平和(へいかず)」ンなれや！！！！

あの人の身体無事で済んだ？？→←◆

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