すれ違い片想い Watanabe side

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「本当、昔からよくこことびこえてきてたよなお前」



「もう12年？翔太と」



「そんな経つかぁ…」



俺の片想いも12年目に入ったいうことか。

照に言ったらきっしょって言われそ。

いや、俺でも思う。長すぎねぇか俺。




「久々に同じクラスになって嬉しい」




その笑顔が可愛くてついAの頭撫でた。


Aからしたらこんなのどうってことないんだろな。


こんな頭撫でるくらいのことでドキドキしてんの俺だけだきっと。



渡「クラス替えないしな、3年なったら」



2年から3年は科目選択の関係でクラス替えがない。

目黒とAが違うクラスってのがちょっと嬉しい。

俺、嫌なやつだな……




「まず3年になれるか心配しなよ」



渡「あ…」




桜ノ宮に入れたのが、先生たちの中でも奇跡言われてる。


ちゃんと受験したのに。


それに目黒の方がバカだし。




渡「でも楽しいし、いいわ。笑」



無理して入ってAと同じ学校で、同じクラスで



Aの隣で…


笑ってたらそれだけで楽しい。



「あ、お母さん帰ってきたみたい。私も帰るねー」




ベランダ飛び越えて、自分の部屋に戻ってた。






なんでか分からんけど…





Aがどっか遠くに行ってまうような気がした。






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