僕はサンタさん another story Ⅱ 【SnowMan】 (ページ5)

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「交通……事故…」

忘れもしない。中学2年の6月。
ダンスの先生から聞かされた突然の訃報。

就活…しかも希望会社の最終面接の帰り道

事故に巻き込まれて佐久間くんは旅立った。

走馬灯のように佐久間くんとの思い出が駆け巡った。

でも思い出の佐久間くんはいつも笑ってたんだ。

もう…会えないんだ…

「ラウール！」

犬呼ぶみたいに僕の名前を呼ぶ佐久間くん。

もう…いないんだ……

もう、あの公園に行っても佐久間くんはいないんだ。

そんな簡単に受け入れられない。

佐久間くんとの思い出がたくさん詰まった公園に気付いたら行っていた。

「佐久間くん……」

もう会えない…その実感がじわじわ襲ってくる。

『ラウール！お前もやりたい事見つけて頑張れよ！』

佐久間くんが最終面接決まった時に僕にくれた言葉。

これが佐久間くんとの最後の会話で最後のアドバイスだった。

………よし。

「ただいま～。ママ、僕〇〇高校に行きたいから頑張るね。」

佐久間くん、僕頑張るからそっちから見ててね。