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幼なじみ ページ32
「蓮………」
去年のクリスマス、突然かかってきたあいつからの電話
「どしたら…いいか…」
電話の向こうから聞こえるのは街の雑踏と
あいつの震える声。
「落ち着け、どうした？」
「康…ちゃん……が…事故……じゅ…たい…」
「しゅ…ぢゅ…つっ…びょ…い…ん」
嗚咽まじりの声からピンチだということは伝わった。
「お前、いまどこ居んの？」
「…ツリー…前…あの…ケーキ屋とか…の近くの…」
「今から車で迎え行くから待っとけ」
今でもあの日の震えたAの声を
あの時、迎えに行った時の顔を
あの震えた肩を忘れることはできない。
でも、今日。
今年のクリスマスにプロポーズ受ける。
Aは幸せになれる。
だけど…ちょっと悲しいのは
やっぱりちょっとだけあいつのことがまだ好きだから…かな…
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作者名：すず | 作成日時：2019年11月24日 21時
