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轢いた方の人は助かったってのは警察から聞いて、退院次第逮捕することを知らされた。
そんなのどうだっていい。
「なんでっ…なんで康二が助かってないんだよっ…
あいつ…なんも悪くねぇのに…っ」
「ふっかさん……こういう運命だったんだよ…仕方ないよ…すごい悔しいけど…うん……」
Aちゃんの顔に生気はなかった。
怒りも出てこないほど憔悴しきってる……
この時のAちゃんの顔が忘れられない。
そのあと、通夜やら葬式やらいろいろすんで…
それ以来Aちゃんに会うことなかった。
年が明けた1月。
「よし…」
康二が買った婚約指輪、返しに行こうって。
「ここ…か…」
ブライダルリングに限らず、アクセサリーの有名店。
「いらっしゃいませ…あれ…」
「あ…Aちゃんの弟」
「え？弟じゃないっす…ってかどっちかっつったら兄貴でしょ…(笑)
まぁ…あいつの幼馴染です」
あの時、Aちゃんを連れてきた男がいた。
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作者名：すず | 作成日時：2019年11月24日 21時
