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俺にとってAは初めてできた可愛い後輩だった。
頑張り屋で一生懸命。
少し背負い込む癖のあるA
だからこそ、吐き出し口になれればいいなってあの頃思ってたし今も同じ気持ち。
弱さ吐き出すのって近い人にはしにくいと思うから。
他の人が抱く自分のイメージ崩したくないだろうしね。
近くも遠くないほどいい俺には話しやすいんじゃないかな。
それからたまに飲み行って他愛ない話したり、仕事の愚痴聞いたり思い出話聞いたりすることが続いた。
8月の中旬。
「今が前向くタイミングなのかな…」
「え？」
ビール片手に伏し目がちなAが話し出した。
「幼馴染と飲み行ったら男の人も一緒に来てて…まぁ、あいつがいつまでも引きずってる私にそんなんじゃ報われないだろって連れてきたんだけど…」
「康二くんが？」
「うん…でも…早くない？って思われないかなって…あんなことあってすぐデート行ったり不謹慎じゃないかなって…
でも、さっかく紹介してくれた手前断るのも申し訳ないし…来てくれた人にも申し訳ないし…」
いろんなこと気にして迷ってるんだろうな。
そういうやつだもんAって
でもさ…
「Aの気持ちは？」
え？って驚いた顔してるけど…
でも、康二くんも幼なじみくんもAの気持ちが一番大事だと思ってるんじゃないかな
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作者名：すず | 作成日時：2019年11月24日 21時
