まだ炎上してるので歌い手やめます【歌い手】

アマチュアピーポーマグネット土下寝 ページ39

「あー楽しかった！」


「それはなにより……」



あの後、ゲームセンターのUFOキャッチャーに景品として置かれていたカービィのぬいぐるみを見つけたまふが飛びついていった。


そこからはもう、いつもの遊びだ。

ゲームセンターで豪遊して、ギターやヘッドフォンを見て、帰路についている。

あ、豪遊したのはまふだよ。何せカービィのぬいぐるみに1000円くらい使ってたからね。



「あ、そうだそうだ、これあげる」


「え？」



まふが突然足を止めたと思ったら、鞄から取り出したのはシンプルだけど可愛くて使い勝手の良さそうな──



「───ピアス？」


「そうそう、Aよく付けてるしいいかなって。今日はいきなり連れ回しちゃったから」


「へぇ…可愛い」



素直な感想を述べればにこにこ嬉しそうな顔になるまふ。

聞けば、このワンピースのそばにあったらしく、私が試着している間にこれも一緒に会計したらしい。



「どう？」


「うん、似合うよ！さすが僕だね」


「はいはい、……ありがとう」



ボソッと零した感謝の言葉をうまく拾ったまふまふが、またにこにこ笑った。



「僕こそありがとう！作業の息抜きになったよ」


「え、この夏ずっと作業してたの？」


「ずっとって訳では無いんだけどね」


「へぇ…そろそろ彼女作りなよ」



僕はまだココアちゃんでいいの、と隣で呟くまふ。

成人男性が何言ってるんだろう。

ふと顔を上げると、もう家が見えてきたところだった。

終わり ログインすれば
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