明るくて暗い話 ページ23
太宰side
なんでAを行かせたのだろうと後悔した。Aは出てきたばかりでまだ完全に動けた状態じゃない。でも 嘗ては一人でマフィアを半壊させるほどの力を持っていたのだからと そんなA見余ったかもしれない。 多少の危険があるのは分かっていた。 でも国木田君や社長の目を簡単に出し抜ける筈がない 良い機会とも考えた。 花畑のはなのようにきれいに咲き誇って私とAのハッピーエンドの筈がどこぞの誰かさんにね 踏み潰されてぐしゃぐしゃで余りに綺麗と呼べないものじゃなくなった。 でもそう 上手くいかないことは誰よりも私が自覚しているよ。だから決して諦めないこの ̄ ̄は終わらせない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Aside
夢を見た でも何かは覚えていない。 よかったの 悪かったの なぁんて 考えてみますけど そう簡単にわかったら苦労しないですよね あったかな スゥプが飲みたい。 ふと立ち上がってみるけれど そこがどこからわからない 「どこですか」 と叫んでみても 返事はない ただただ寂しいところ 寂しいな 太宰幹部まだかな なんて 考えるこの頃 もしかしたら もう太宰幹部は私のこと捨ててしまったんじゃないのかなんて 思うけれど。 それは つまらないな なんてね
「A」
あったかな おねえちゃんの声がする おねえちゃんは凄い 着物も自分で着こなせて 美味しいご飯もたくさん作れる なんでもできるし いろんな人にもてて それで 私の為に 人じゃない何かになった でも私はそんなお姉ちゃんが大好き お姉ちゃん お姉ちゃん
「A起きて」
くすぐったい じゃれあいは嫌い 夢から覚める朝も嫌い 誰 腰をあげると 治さんがいた
「どうしたんです 治さん」
口をぎゅぅって引っ張ったみたいにして言う
「何日寝てるの!私とっても心配したんだよ ぷんぷん」
これは末期だ。っと、急に抱きつかないでくださいよ と叩くが余りに動じないのでやめた。 でもこれはこれで暖かい ひとは心地よくていい 織田も暖かかった 織田の子供も暖かかった 暖かい 暖かい 人って暖かいな
拝啓織田 私は友達ができたかわからないけど 人が暖かいのはわかりましたよ だからもう少し 生きてみようと思います
終わり←助けてくれる話
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作者名:ノワール | 作成日時:2018年3月26日 23時