助けてくれる話 ページ22
Aside
痛い 痛い 痛い
お腹が抉れるみたい 足がもげる
A「おねっ、お姉ちゃん」
斜め上 お姉ちゃんの防戦一方だ 助けないと
樋口「っ行かせませんよ」
拘束されてるのに それなのに 此方にはいよってくる いやだ どこからそんなのが湧いてくるの 気持ち悪くてしょうがない
A「おねぇちゃん!!」
ちらっと此方を見て 少し戸惑ったようにして にこりと微笑みそっと降りてくる
「大丈夫 A」
嗚呼 お姉ちゃんがいるだけでこんなに世界がキラキラ光る 私はいつも頼ってばかりだな
お姉ちゃんのなかでそっと眠りに落ちる
敦side
な、なんで こんなことになってるんだ! 今は谷崎さんが 闘ってくれてる...けど
Aちゃんがっ!!
どこからか怒りが沸々と湧いてしょうがない でも身体は動かないままだ
ど、どうしよう Aちゃんを助けないと でもどうすれば...
そっとAちゃんを抱き抱える着物の 女性が此方を向いた そして 口パクで言う
「童 主は何故此処に居る」
少し遠いのに 何故だろう 分かる あの女性が言う言葉が。羽音のように心地好い音だ 僕はなんで此処にいるんだろうか 仕事だから?確かにそうだな でも 違う 少し嬉しかったんだ Aさんと出会えて それで今回一緒ってことが 嗚呼やっぱり 一目惚れ。
僕の手が虎の手に変わる
咳き込んでいる奴の顔にそれを食い込ませてやる きっと Aさんが苦しんでるのはこいつらが原因だ だから Aさんが受けた痛みを こいつらにも 受けさせる 僕は間違ってない
ふうと息を吸いはあと吐く。 目をぎらつかせた 野獣は 愛するものの為 手を汚すか
「はぁーい そこまでー」
人生だって そこまで 辛口でもないよと 言い聞かせるようにして 甘い風が薄い茶色の影を靡かせる
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作者名:ノワール | 作成日時:2018年3月26日 23時