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2話 赤と緑 ページ3

ワープホールを抜けると、そこは灼熱だった。
からっと乾いた暑さではなく、ジメジメとしていて薄い霧が辺りに広がっている。
俗に言う熱帯雨林、つまりジャングルだ。


「熱風が凄っ………暑い!!!!!」
「そうに決まってるだろ。ミリター帝国は赤道に面している島であり、生態系も豊かに違いな…」
キチが本をペラペラ捲りながら土地の説明をしていると、レイが南の方向を指差した。


「あれは?」
その指の先には綺麗なグラデーションを描いている草木があった。葉もほんの少しだが赤く色づき、その先一辺も全て同じ色になっていた。
「ここのラインから先の植物は色が違うんだねぇ…」
アクアが葉脈を観察しているとユーカリは首を傾げていた。
「あれ…?この植物はずっと緑の筈なのに…なんで色が変わっているんだろ?」
「枯れているわけじゃないな…イチョウやカエデなら分かるがシダ植物か……人為的に【色を入れられる】事でもなければ色は変わらない筈だ」
「よく分からないけどおかしいって事?じゃあとりあえず先に行ってみようよ!」
先に進む度に植物の色は段々と赤くなっていき、緑はキチの頭とユーカリしか無くなってしまった。
「この地面、なんかさっきよりベタベタでザラザラする…」
赤というよりは暗く茶色に近い色合いをしている景色を見かねたミクオは別の問題に直面していた。
「あつい…」
ミクオは人一倍暑がりである。
「仕方ないなぁ…ここで魔力を消耗したくなかったけど、ウィンド・ブリザード10%〜…」
アクアが指をヒョイと空に仰がせると心地良い風と小さな氷の粒が少年少女の周囲を漂った。


「あ゙ぁ〜涼しい〜〜〜〜」
「最初からやってくれよ」
「そうですよ」
「うるさいなぁ〜!!!僕はちゃんと我慢してたんだぞ!!」
アクアが声を荒らげると、獣のような鼻息が聞こえた。


「ん?今誰か溜め息吐いた?幸せ逃げるよ?」
「いや…そんなもの誰も吐いていない…」
「………!、伏せて!!」
何かの気配に気付いたアクアは皆を伏せさすと、近くの大木から音のなる方へ様子を窺った。

3話 魔獣の主→←1話 御伽話の国



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設定キーワード:オリジナル , ミミック , NeidAngel   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:ミミック | 作者ホームページ:https://twitter.com/neidangel  
作成日時:2018年8月4日 21時

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