アイドル∞やります！！２

69.紙切れ＿丸山side ページ29

「はい、付きましたよ。お代はー」
「えっ？あ、お代いくらですかっ？」

気がつくとタクシーはマンションの前に止まってた。
欲望を抑えるのに必死で聞き逃して、慌てて財布を取り出すと…

「はいお代です！ありがとうございました」
「えっ！？ちょ、Aちゃんっ！」

さっと支払って、ちゃっちゃとタクシーから降りるAちゃん
俺も慌ててタクシーから降りて…

「Aちゃん、アカンって！」
「これぐらい払わせて下さい！」
「それは出来ひんって…！」
「だったら、また次行ったときは奢って下さい！」

え？今、次って…

「それとも、私とはもぅ遊んでくれませんか?」
そう言ってAちゃんが上目遣いで俺をじっと見る。

｢そ、そんなん遊ぶに決まってるやん！
てかまた遊んでくれんの？ホンマにええのっ？！｣
｢ふふっ、聞きすぎでるよ｣

思わずがっつきすぎた…Aちゃんがクスクス笑う。

｢私なんかでよければ、また遊んで下さい」
｢も、もちろんですっ///」

俺の返事を聞いて、やっぱり面白そうに笑うAちゃん。
そんな君の笑顔を見てたら、なんか自分も自然と笑顔になってて
Aちゃんの笑い声は、俺の胸を幸せな気持ちでいっぱいにしてくれた。


.


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「それじゃあ、また」
「あ！ちょっと待って！」

あやめの部屋に入ろうとしたAちゃんの細い手首を掴んで…

「これ」

少しぐしゃってなった紙切れを渡した。

「迷惑になるかなって思って、渡そうか迷ってんけど……また一緒にどっか行きたいし」

少しの間を空けて、俺の渡した紙切れをじっと見てから
「…はい！またどこか行きましょ！メールもちゃんとしますね」
笑顔で、連絡先が書かれた紙切れを僕に見せるAちゃん
メールしますねって言葉にホッと胸をなで下ろす。

「じゃあ、今度こそおやすみなさい」
「おやすみっ！」

互いに、夜の挨拶を交わして…扉がしまった。

「…………ふっふっふっ」


アカン。変な笑い声が出てまう！

多分…いや、きっと顔もこの上無いぐらいに、緩みきってるに違いない。

でもそんなん気になれへんぐらいに今めっちゃくちゃ幸せやぁぁぁぁ！！！


メンバーの妹。
やけどええやんなっ！よしっ、決めた！！
男、丸山隆平。Aちゃんを惚れさせてみせますっ！

覚悟しといてなっ♪
パァーーーンっ！！！(笑)

(おまけ)単純なヤツ→←68.君との距離＿丸山side

今日はどのｴｲﾄ？

アイツのことなんて忘れぇな。....俺がおるやんけ、(by横山裕)

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