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ある日の放課後のこと。
俺はクラスに忘れ物をしてしまって、急いで教室に取りに行った。
ガラッと教室を開けると、夕日に照らされた机が並んでいて
いつも見ている騒がしい風景とは違って、静かで、埃までもが細かく俺の目に映った。
「よ、っと…」
俺は机の中から忘れ物を取りだして、鞄に入れた。
そして鞄を肩にかけて教室を出ようと足を踏み出したときだった。
――――ガラッ。
教室のドアが開く音がして、ドアの方に顔を向けると
そこにはクラスが違うAが立っていた。
「あ……間違えた…」
Aはそう言って俯いて。
そのまま廊下に戻るのかと思ったら。
「間違えた」なんて言っていたのに教室に入ってきてピシャっとドアを閉めた。
「潤」
久しぶりに聞いた君の声。
少し、震えていた気がしたのは気のせいだったのだろうか。
「久しぶり、だね」
「…ん、久しぶり、A」
恥ずかしくて目すら合わせることが出来なくて、俺はじっと机を見つめていた。
「…ねぇ、潤。なんで、私のこと避けるの……？」
教室に、君の声が響き渡った。
よく響いて俺の耳に届いた声は、どうしようもなく震えていた。
「っは、避けてるわけじゃ」
「嘘！」
君の叫んだ声にビクッとして、俺はバッと顔を上げてAの顔を見た。
「だって…避けてる、じゃん。
何…？私のこと嫌いになった？だから避けてるの？」
「そんなわけ、」
「じゃあなんで！っ、幼なじみっていうのが嫌になったんでしょ…？
だったら…ッ、避けるんじゃなくて正面から嫌いになったって言いにくればいいじゃない！？」
Aの目から涙がボロボロと落ちていく。
目を真っ赤にして、こんな風に叫んで怒って悲しんで。
ずっと一緒にいたけど、Aのこんな表情は見たことがなかった。
……俺が、Aを悲しませてた？
自分を抑えられなくなるのが嫌だからなるべく話さないようにしてたのが
Aにとっては"嫌われた"って感じてた、ってこと？
好きだから。
好きだから、君とは。
「なんとか、言いなさいよ…」
Aの涙は止まることなく流れていた。
「嫌いに、」
「違うよ！」
今度は、俺の声が教室に響き渡った。
違う、違うんだよ。
もう泣くなよ。違うから、好きだから。
「……っAのことが好きだから、だろ…ッ！」
泣いていた君が、その俺の言葉を聞いて目を大きく見開いた。
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あんみつ(プロフ) - まゆさん» わわ、2度目のコメントありがとうございます〜！！リーダーのお話はかなり悩んで、「本当にこんなんでいいのか〜！？」って思いながら書いてたので(笑)、そう言っていただけてすごく嬉しいです！わ〜ありがとうございます；；次回作も頑張ります(^^)♪ (2017年8月23日 20時) (
レス) id: 31751adb24 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます♪どのお話もそれぞれが本当に「らしく」て、楽しく読ませていただいたのですが、個人的には智くんのお話すごく好きです！翔担なのに！笑 ここの更新いつも楽しみでした。次回作もお邪魔させてもらいますね☆ (2017年8月22日 23時) (レス) id: 14ffa4c385 (このIDを非表示/違反報告)
anmitsu(プロフ) - まゆさん» まゆさん、初めまして！コメントありがとうございます！わ〜〜〜嬉しいお言葉ありがとうございます；；二宮さんの方もきゅんきゅん出来るよう、頑張って書きますね(^^)読んでくださりありがとうございます〜！ (2017年7月30日 20時) (レス) id: 31751adb24 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして、まゆ と申します。翔さんのお話、楽しく読ませていただきました！ 不器用だけど一途な翔さんと素直でまっすぐな彼女、素敵なカップルですね！しっかりきゅんさせてもらいました♪二宮さんのお話も、楽しみにしてますね！ お邪魔しました！ (2017年7月30日 18時) (レス) id: 14ffa4c385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2017年7月29日 0時
