83:シルシ。 ページ12
「…大げさだってば」
「大げさじゃなくて」
「だ、って…そんな、」
「現にさっきも告白されたでしょ、アナタ。
ね、分からない？オレが大丈夫じゃないの」
「…カズが？」
「そう、オレがね？大丈夫じゃ、ないの」
「どういうこと？」って聞き返したら、「分かんねーの？」って怒られた。
怒ることないじゃない。
「オレはね、Aのことが好きで」
「うん、知ってる、けど…」
「正直に言うと」
「うん」
「Aが他の男と話すだけでムカつくし、なんなら隣を歩いてるだけでヤな気持ちになんの」
「……ん」
「…重いでしょ？オレって。
でもさ、そんくらい、好きなワケ」
確かに、ちょっと重いかも…なんて。
でもそれは、さ。
言っちゃえば、私だって同じわけで。
カズが他の女の子と話してて、笑ってたりするとどーしようもなく胸がぎゅーってなる。
重いよ、っていう気持ちよりも
カズも同じこと思っててくれたんだ…っていう嬉しさの方が大きい。
「Aが告白されてるとかさ、もっともーっと、ヤなワケ」
もし。カズが他の子に告白されてたらどうする？って考えてみたら
嫌だな、もしその子の方に行っちゃったらどうしよう、って、私思っちゃうかも。
…あ。
「オレしか見えなくなればいいって思ってんのに。
オレでいっぱいになっちゃえばいいのにって思ってんのにさ？」
「うん…」
「一瞬でも他のヤツにAの気が奪われるって考えたら、すっげぇイライラすんの。
それに、もしかしたらアイツの方行っちゃうんじゃないか、とかも考えちゃうのよ、オレ」
「そ、れって…」
気がついたら私の家の前まで来てて、カズがピタッて足を止めた。
そして勢いよく抱き寄せられる。
「ひゃ……っ」
「ほんとは、今すぐオレのもんだっていう確かな印がほしいのよ」
「フフっ、何それ」
「そーゆーのがあったら少しは安心できっから。
それにオレのもんって印があったら、少なくとも会社のヤツは遠慮すんだろ」
ちょーっとだけ。
ちょーっとだけ、考えがゲスかった。
河本くん…明日から頑張れ。
きっとカズの視線が刺さりまくると思うよ…。
「カズ」
「うん」
「家の前でずっとこれは恥ずかしい…」
「あー…、そうね」
パッて体が離れて、カズの顔を見るとシュンってした子犬のような表情をしてて。
この状況で、可愛い、萌え死ぬ！なんてキューンってしちゃう私。
「…家、入ってもい？」
カズが私を見つめて、そう呟いた。
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あんみつ(プロフ) - 和紗さん» ありがとうございますヾ(*´∀｀*)ﾉ和紗さんもご卒業おめでとうございます！そんな…！素敵だなんて、、ありがとうございます( ；∀；)これからも是非よろしくお願いします☆フォロリクお待ちしてますね！！ (2018年3月3日 22時) (
レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - まよゆりさん» ありがとうございます〜！！そうなんですね(´∀｀*)息子さんも、ご卒業おめでとうございます！楽しんで読んで頂けて嬉しいです〜( ；∀；)これからも、甘さ全開で進んでいきますので、是非よろしくお願いします(＊´∀`) (2018年3月3日 22時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
和紗(プロフ) - 卒業おめでとうございます！私も昨日卒業しました！こんなにステキな物語を書いてる方が私と同い年だったなんて信じられません。これからも楽しみにしています！ツイッターでもフォロリク送らせて下さい！ (2018年3月2日 19時) (レス) id: 762f7bbc11 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 卒業おめでとう〜！ってことは、うちの息子と同じ年なのね〜。うちは、明日卒業式です。息子への弁当作りも終わりました。淋しいような、やっとのような。あ、お話のあっま〜い二宮さん、楽しく読ませてもらってます。 (2018年3月1日 22時) (レス) id: 03a65969ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - (名前)ゆーなさん» わ〜ニノ担なんですね、同じですねヾ(*´∀｀*)ﾉ更新楽しみにしていただけるのは本当に励みになります！ありがとうございます〜！ギルティーな二宮さんをこれからもよろしくお願いします☆ (2017年12月2日 22時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2017年11月11日 12時
