72:お家デート。 ページ1
.
「カズ？」
「なぁに」
「……私たち、今何してるんだっけ？」
「ん？」って綺麗に口元をゆるりと上げて
私の後ろからぎゅっと腕を回す。
「デート、でしょ？」
…うん。だよね。
デート、なんだよね？
デートのハズなんだけど。
ごろーん、って床に転がりながらひたすらにゲームをしているカズと
それを横から見つめる私。
…あれ、これってデートって言うんだっけ？
ただカズが私の家に来てくつろいでるだけじゃなくて？
身体の後ろから回り込んでいるカズの腕が緩んで
横から顔を覗かれる体勢になる。
「どして？」
「…だってカズ、ゲームばっかしてる」
「んふふ、ゲームに嫉妬した？」
「…したよ」
「素直で可愛いね」
カズの表情が、その反応を待ってましたと言わんばかりにユルユルと綻ぶ。
「嫉妬してほしかったの？」
「ん〜？どうでしょ」
「なんか悔しい」
「なんか、ってなによ」ってカズが笑う。
「カズに振り回されてるみたいで、なんか悔しい」
みたい、っていうか
もう振り回されてる。
「そーゆー反応がさ、可愛いから」
カズが私の髪を指に絡めて、そしてそれを優しく耳に掛ける。
「…ちょっとイジワルしたくなっちゃうんだよね」
きゅっ、とまた口角が上がって
カズの顔が近づいたかと思うと、唇が重なった。
「やっぱ嫉妬してほしかったんでしょ…」
「ま、そういうことにしておきますかね」
「素直じゃないー」
「じゃ。一緒にしよっか」
「私ゲームやらないからやり方分かんないよ」
「オレが教えたげるからだいじょーぶ」
付き合い始めて2ヶ月。
お家でのデートは、何気に初めて。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんみつ(プロフ) - 和紗さん» ありがとうございますヾ(*´∀｀*)ﾉ和紗さんもご卒業おめでとうございます！そんな…！素敵だなんて、、ありがとうございます( ；∀；)これからも是非よろしくお願いします☆フォロリクお待ちしてますね！！ (2018年3月3日 22時) (
レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - まよゆりさん» ありがとうございます〜！！そうなんですね(´∀｀*)息子さんも、ご卒業おめでとうございます！楽しんで読んで頂けて嬉しいです〜( ；∀；)これからも、甘さ全開で進んでいきますので、是非よろしくお願いします(＊´∀`) (2018年3月3日 22時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
和紗(プロフ) - 卒業おめでとうございます！私も昨日卒業しました！こんなにステキな物語を書いてる方が私と同い年だったなんて信じられません。これからも楽しみにしています！ツイッターでもフォロリク送らせて下さい！ (2018年3月2日 19時) (レス) id: 762f7bbc11 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 卒業おめでとう〜！ってことは、うちの息子と同じ年なのね〜。うちは、明日卒業式です。息子への弁当作りも終わりました。淋しいような、やっとのような。あ、お話のあっま〜い二宮さん、楽しく読ませてもらってます。 (2018年3月1日 22時) (レス) id: 03a65969ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - (名前)ゆーなさん» わ〜ニノ担なんですね、同じですねヾ(*´∀｀*)ﾉ更新楽しみにしていただけるのは本当に励みになります！ありがとうございます〜！ギルティーな二宮さんをこれからもよろしくお願いします☆ (2017年12月2日 22時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんみつ
| 作成日時：2017年11月11日 12時
