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和也「あーうめぇ」
「うん」
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裏のない、綺麗な笑顔を浮かべるカズの顔を見たらなんだか罪悪感を憶えた。
...私ばかり、過去の恋情に縋っていて、なかなか離れられないでいて。
...そんなのカズに悪いじゃない。
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和也「ねえA」
「んー？」
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おにぎりを頬張ったあとで、カズの方に体を向ける。
...カズの後ろには、散って風に舞った綺麗な桜吹雪があった。
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和也「...初恋の人」
「うん」
和也「青いお守り」
「...」
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和也「やっぱり俺天才かもしんない」
「...なん...で」
和也「だってA分かりやすいんだもん。」
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だもん。って可愛いか！
...いや、そんな場合じゃない。
...私がカズに死んでも話したくないことについて、話を振られてしまった。
心はバクバク。...桜に目を取られている場合じゃなかった。
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「...そうだよ。初恋の人が忘れられないの。」
和也「だから青いお守りを大切にしてるわけ？」
「ご名答」
和也「...俺に会えないときどうすればいい？って質問したのも？」
「ご名答です。」
和也「...しっかり会ってみたら？」
「いや、無理。どこにいるかも分かんない。」
和也「あ、そうなんだ。」
「...見つかればすぐに話つけてこのお守りも返したいところなんだけどね。」
和也「ふーん」
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温かな猫背の隣に座って、数分。
...桜は嫌い。
...何せ、私の目の前から智が消えた日もこんな桜が咲き誇っていたくらいの時。
ハラハラ舞い落ちていて、それが私と智の間の距離を邪魔してて。
...それが、人生最大で嫌いだった。
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もしかしたら、私は嫌いなことずくめかもしれない。
それは全部、智のせいで嫌いになったものばかり。
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和也「...泣きそうになってる。」
「え？」
和也「...もしかして無意識？」
「...かもしんない」
和也「いいよ、いつでも胸貸すから。」
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春と夏は、特に色んなことがあった季節。
春は智と永遠の別れを告げられて。
夏は最低最悪な花火大会があって。
...でも、春になれば智に少しでも近づけられて。
夏は智に勉強いっぱい教えてもらえるし、色んなところに出かけていた気もする。
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2人だけの秘密だって、ちっちゃいときから両手では数え切れないほど作ってきた。
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あんみつ(プロフ) - まよゆりさん» ニノちゃん、めっちゃアピールしてたんですよー(●´艸`)キュンキュンしていただけて嬉しいです！ニノちゃんの告白と共に貰ったボタンはきっと家宝になります！(笑) (2018年4月21日 22時) (
レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 高校生ならではの初々しい甘さが、良い！結構アピールしてたニノちゃん。卒業で気持ち繋がって、くすぐったいくらいのきゅんきゅんでした。甘〜良いニノちゃん大好き。 (2018年4月21日 17時) (レス) id: 03a65969ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - えりさん» キュンキュンしていただけて良かったです(*´ω｀*)一途なニノちゃん、書くの凄く楽しくて…自分でも書いてて「こんなセリフ言われたらキュンってしちゃう…！」って思う部分があったり(笑)こちらこそ、読んでくださってありがとうございます(*´ω｀*) (2018年4月21日 16時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 一途な高校生二宮くんにキュンキュンさせてもらいました(^^)ありがとうございます(^^) (2018年4月21日 14時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつとなるせ
x他1人 | 作成日時：2018年3月16日 16時
