115:欲張り。 ページ16
「でも、何時だったかな。翔ちゃんが川崎を好きんなってるって気付いて」
「……」
「オレね、Aが翔ちゃんに向けてる笑顔が好きだったの」
「…櫻井さんに」
「そ。翔ちゃんだけ、特別だった」
「特別…」
「他の人と違った。まぁでも、それはオレが近くに居たからこそ分かったんだとは思うけど」
「…嘘……」
私、無意識に想いが外に出てたってこと？
恥ずかしい…。
「あの笑顔が欲しいなーって思った」
「……」
「それこそ、最初の最初はAのことただの同期としか思ってなくて、好きなんて感情はなかったんだけど」
「…うん…」
「でもさ、いつからか気になりだして」
「…ん」
「ね、オレに絆創膏くれたの、覚えてる？」
「あ、うん。カズが資料で手切ったときの」
「あれでコロッと落ちたよね。そっからは、気がついたらAのこと目で追ってて…ずっと見てた」
「正直、自分でキモいって思ったわ！」と笑うカズ。
「翔ちゃんに向けてる笑顔とか、仕草とか、まさに恋する女の子って感じで」
「……」
「それがすっげ可愛くてさ、オレ、翔ちゃんになりたいな、とか思ってた」
…そんな風に思ってたなんて。
…あぁもう。
今日どれだけ嬉しくさせるのよ、この人は。
「欲しいな、オレのものになんないかな…って思ってたけど、やっぱり見てるだけで」
「…うん」
「でも、翔ちゃんと川崎が付き合い始めて」
「……あ…」
人生で1番泣いたんじゃないかなってくらい、泣いた日だ。
辛くて辛くて、櫻井さんに会いたくなくて
でも櫻井さんがやっぱり好きで仕方がなくて。
「辛そうにしてるAを、もう見てらんなかった」
「ふふ。あの日、そう言ってたね」
「フフッ、うん。
オレにしときなよ、オレだったら泣かせない、って思った」
そしてあの夜、私は、カズの手を取ったんだ。
「仮だったけど、念願の彼氏になれて。
そこで初めて、"あぁ、物足りねぇな"って」
「……」
「見てるだけで良かったハズなのに、それじゃ足りなくなった。
手を繋ぎたい、抱きしめたい、キスしたい。
オレのこと、"好き"って思って欲しい」
「…うん」
「だからAがオレのこと好きって言ってくれたとき、めちゃくちゃ嬉しくて、夢なんじゃないかって死ぬほどクラクラした」
カズは食べ終わった食器を流し台へと持って行く。
カシャン、って食器を置く音。
「でも、オレって欲張りだよね。
もっと欲しいなって思うようになったの」
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あんみつ(プロフ) - 麻里さん» ツイッターまでお越しくださり、ありがとうございます(*´ω｀*) (2018年11月22日 19時) (
レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
麻里(プロフ) - ツイッターフォローしたいです！名前は麻里です！ (2018年11月21日 18時) (レス) id: 5c1238f571 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 佐奈さん» ありがとうございます！1年とは早いものですね(汗)このお話は、溺愛されまくりたいという願望が詰まりに詰まってるんですよー(*´ω｀*)キュンも沢山詰め込んでいけるよう頑張りますね！ (2018年11月19日 0時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - しろさん» キュンキュンできてますか(*´Д`*)？今回、二宮さんはチューのお預けくらっちゃってるんですよー！相葉くんが帰った後のお楽しみです(*´Д`*) (2018年11月18日 23時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - 1周年、おめでとうございます！！！今回も嫉妬心剥き出しの二宮さん、そんな二宮さんを楽しんでいる相葉さんのやり取り、とても面白く、しかも二宮さんに愛されている感じがキュンキュンします(〃▽〃) (2018年10月2日 0時) (レス) id: 7106fe6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2018年3月17日 22時
