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・・・N side・・・
ポカンとした顔のA。
「聞こえなかった？」って言うと「すごくよく聞こえた！」って返された。
「幻聴かと思うくらい、よく聞こえた」
「いや…それ、意味わかんねぇから」
「自分でもよく分かんなかった」
「…で、返事は？」
俺、告白したんだけど？ってAの目を見つめる。
「できれば、彼女になって欲しいんですけど」
「…え、と」
「うん」
「…それ、ほんと？」
いやいや、なんでそこで確認が入るわけ。
ホントじゃなかったら何なの。
それとも何、嘘って言って欲しいの？
「嘘」
「え」
「…って言ったら？」
「…全部無かったことにする」
ひでえ。
「クリスマスに、しかも告白とか大事なシチュエーションのときに、俺は嘘なんてつきませんよ？」
と、そう言えば。
「二宮くん…」
「はい、二宮です」
「私も二宮くんのこと好き…です。
こんな私でよければ…彼女にしてください」
そんな控えめな答えが返ってきて。
うわぉ、その返事、なんかグッとくる。
「A」
「…はい」
「今すっげ抱きしめたいんだけど、いい？」
そんな急な俺の言葉にボボッて顔を真っ赤にするA。
あー…そーゆー反応がまた可愛いんだわ。
堪んないくらいね。
「ここ道中…」
「カンケーない」
「…抱きしめるって抱擁ってこと？」
「え、それしかなくない？」
すごく抱擁したいよ、俺。
抱擁だけじゃなくて、今すぐチューもしたいくらいなんだけど。
「…どうぞ…？」
「んふふ」
チラッてこっちを遠慮がちに見つめたAの腰に手を回して、ぎゅう、って抱きしめる。
抱きしめたら、一気に"愛しい"っていう気持ちが込み上げてきた。
今俺、好きな子を抱きしめてる。
好きな子の温度を、体で感じてる。
どうしようもないくらい
彼女の全てが好きで、全てが愛しくて。
「どーよ、今日は二宮さんサンタよ？」
「何が言いたいの…」
「サンタが恋人っていうの、贅沢だと思わない？」
「服脱げばただの一般人だけど」
「脱がなければいい」
「なにその理屈…」
ふふ、って耳んトコでAが笑う声が聞こえた。
「あ。私」
「うん？」
「プレゼント何か返さなきゃ。
ねえ、何がいい？」
「もう貰った」
「…何もあげてないけど…」
「Aっつー最高のヤツ貰ったもん」
「っ」
「まぁ欲を言うと、"和也くん"ってゆーのも欲しいかな？」
クク、と笑ってそう言えば。
「…和也くん」
愛しい声が、俺の名前を呼んだ。
・・・fin・・・
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麗歌(｀･3･´)(プロフ) - あんみつさん» 聞きました!!すごい良かったです!!特に「恋は愛を呼ぶ」ってところが気に入りました♪ (2017年12月31日 11時) (
レス) id: 7352e2513b (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ゆかりさん» 楽しく書かせてもらったお話を、良かったと言っていただけて凄く嬉しいです( ；∀；)ありがとうございます！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 葵海さん» 全部読んでくださってありがとうございます！ヾ(*´∀｀*)ﾉわーん、二宮さんのお話楽しんでいただけてよかったです…！！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 嵐loveさん» 前の短編集のときも全話読んでくださってましたよね！今回もありがとうございますヾ(*´∀｀*)ﾉ翔くんのお話は一番展開に悩んで出来上がった作品で…、一番好きと言っていただけて嬉しいです！それぞれのお話の感想、ありがとうございます( ；∀；)！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 麗歌(｀･3･´)さん» ありがとうございます！翔くんのお話はなかなか進まなくて、凄く考えて書かせていただいたので、めちゃくちゃ嬉しいです( ；∀；)もし良ければ、是非イメージソングの方もチラッと聴いてみてくださいませ…！！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2017年12月23日 13時
