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「でも早く帰ってきてよ？」
「出来ればね」
「早く帰ってこないと、和也のケーキないからね」
「それは困る」
「遅かったら、私が食べといてあげる」
「オイ、それはヤメロ」
…なんだ。
彼女、いるんじゃん。
私バカみたい。
デートだなんて、ほんっと、バカみたい。
やっぱり、期待なんてしない方がよかった。
やだ、やだ
ほんと期待なんてするんじゃなかった。
くるり、と二宮くんに背を向けた。
帰ろう。
もういいや。帰ろう。
背を向けたら、一気に涙が込み上げてきた。
……なんで今日、私のことなんか、誘ったの。
彼女さんと過ごせばいいじゃん。
折角のクリスマスなのに。
私ただの邪魔者じゃない。
浮かれきって、バッカみたい。
歩く度に涙がじわり、じわりと目に浮かんで
視界が次第に滲み始める。
瞬きをすれば、涙が落っこちちゃいそう。
雪が段々と強さを増してきて
更に目の前が見えづらくなって。
あの人、すごく美人だったな。
二宮くんってあーいう人が好きなんだ…。
オーラも全然違った。
しっかりしてて、引っ張っていってくれそうな人、って言うか。
私なんかじゃ勝負したってKO負けだし
そもそも比べるほどもないくらいに、私が劣ってる。
…あぁ、でも彼女がいるって知れたのはよかったのかな。
これからは何も期待しなくって済む。
二宮くんと私はただの友達。
それ以下でも、それ以上でもない。
私が彼を一方的に好きなだけ。
…うん、これでいい。
これでいいよ。
今日は思いっ切り家で泣こう。
死ぬほど泣いてやる。
次二宮くんの顔を見たときに泣かないように
笑えるように、今日めいいっぱい泣いてやる。
ついでに声も枯らしてやる。
そんで今日のことを何で来なかったの？って聞かれたら「体調が悪かったから」とでも言えばいいんだ。
そう思って足を踏み出したと同時に。
「…っ、A！」
後ろから、二宮くんの声が聞こえて
「なんで、なんで来たのに帰んの…」
腕を、彼の方にぐいっと引っ張られた。
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麗歌(｀･3･´)(プロフ) - あんみつさん» 聞きました!!すごい良かったです!!特に「恋は愛を呼ぶ」ってところが気に入りました♪ (2017年12月31日 11時) (
レス) id: 7352e2513b (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ゆかりさん» 楽しく書かせてもらったお話を、良かったと言っていただけて凄く嬉しいです( ；∀；)ありがとうございます！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 葵海さん» 全部読んでくださってありがとうございます！ヾ(*´∀｀*)ﾉわーん、二宮さんのお話楽しんでいただけてよかったです…！！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 嵐loveさん» 前の短編集のときも全話読んでくださってましたよね！今回もありがとうございますヾ(*´∀｀*)ﾉ翔くんのお話は一番展開に悩んで出来上がった作品で…、一番好きと言っていただけて嬉しいです！それぞれのお話の感想、ありがとうございます( ；∀；)！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 麗歌(｀･3･´)さん» ありがとうございます！翔くんのお話はなかなか進まなくて、凄く考えて書かせていただいたので、めちゃくちゃ嬉しいです( ；∀；)もし良ければ、是非イメージソングの方もチラッと聴いてみてくださいませ…！！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2017年12月23日 13時
