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ご飯できたよ、って潤くんの声を聞いてテーブルの方へと駆け寄る。
「…ビーフシチュー」
「そうだね」
「コーンチャウダー」
「そうだね」
「…他も私の好物ばっかり…ちょっとバランス悪いけど」
「クリスマスだからAの好物作ってみた」って潤くんが笑って
「あと、バランス悪いは余計だ」と頭を軽く叩かれた。
「ふふふ」
「わ、ちょ、なに」
「潤くん大好き」
腕にガバッと飛びつく。
「ちょっと、暑い」なんて言ってるけど、潤くんを見上げると嬉しそうな顔してて。
またフフフ、って笑ってみる。
それに潤くんが眉を寄せて、「不気味」だって。
彼女に不気味とは何だ。
でもそれも照れ隠しだよね、きっと。
「照れてる」
「…っうっさい、見んな」
「へへ」
腕に頬を寄せてスリスリしてみると。
「…Aのケーキ俺が食べるよ」
「や、やだ！」
「なら離れましょうか」
「強引だ…！」
我が彼氏様は…！
もぐもぐ。
テーブルに着いて「いただきます」ってして潤くんが作ってくれた夕飯というご馳走を無言で食べる。
美味しいなぁ。
こう、毎回潤くんの料理食べて思うんだけど。
潤くん、私なんかより全然料理上手…。
ハッ。どうしよう、いつか愛想尽かされないかしら。
「俺より料理出来るヤツ連れてこい！」って？
そんな人いるのかな。
探せば多分、いるけど。
そう考えたらゾゾ、と背筋が凍った。
愛想尽かされないように料理練習しとこ…。
そんなことをぼーっと考えていると気がついたら食べ終えてて、「ご馳走様」って箸を置いた。
「潤くん、ケーキ！」
「はいはい」
デザートは潤くんがクリスマスに、って買ってきてくれたケーキ。
ふたりで食べるから、ホールじゃないけど。
「どっちがいい？」
フルーツタルトとショートケーキ。
「タルト！」
「はい、どーぞ」
「やった」
ニマニマ頬が緩むのを抑えられないでいると
「間抜けな笑顔だな」って笑われた。
不気味の次は間抜け…だと。
彼女に間抜けとは何だ。
潤くんのケーキの上の苺、隙を見て私が食べてやる。
もぐもぐ、とケーキを食べながら潤くんの方をジーと見つめる。
苺…いつ食べてやろう。
「なに」
「何でもない」
「あ、A」
「ん？」
「カスタードついてる」
そのまま潤くんの顔が近づいて。
口の横をぺろり。
「な、っ」
いきなりの事態に硬直する私。
それに潤くんは笑って。
あぁ…私結局、彼には敵わない。
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麗歌(｀･3･´)(プロフ) - あんみつさん» 聞きました!!すごい良かったです!!特に「恋は愛を呼ぶ」ってところが気に入りました♪ (2017年12月31日 11時) (
レス) id: 7352e2513b (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ゆかりさん» 楽しく書かせてもらったお話を、良かったと言っていただけて凄く嬉しいです( ；∀；)ありがとうございます！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 葵海さん» 全部読んでくださってありがとうございます！ヾ(*´∀｀*)ﾉわーん、二宮さんのお話楽しんでいただけてよかったです…！！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 嵐loveさん» 前の短編集のときも全話読んでくださってましたよね！今回もありがとうございますヾ(*´∀｀*)ﾉ翔くんのお話は一番展開に悩んで出来上がった作品で…、一番好きと言っていただけて嬉しいです！それぞれのお話の感想、ありがとうございます( ；∀；)！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 麗歌(｀･3･´)さん» ありがとうございます！翔くんのお話はなかなか進まなくて、凄く考えて書かせていただいたので、めちゃくちゃ嬉しいです( ；∀；)もし良ければ、是非イメージソングの方もチラッと聴いてみてくださいませ…！！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2017年12月23日 13時
