Twenty-nine ページ31
それにしても、、、と呟いた私は自身の左腕に視線を落とした。
さっきネビルを引っ張った時に右手で引っ張り、左手を庇うように前に出してしまったので左腕に薬が掛かってしまったのだ。
私自身何度か昔にやってしまった失敗なので慣れているため多少は我慢出来るが、どんどん酷くなっている気がする。
この授業が終わったら自室の完成している薬を塗った方が良さそうだ。
それにしてもちょうど服に隠れているので教授にバレなくて良かった、そんな事を考えているうちに授業が終わった。
立ち上がって自室に戻ろうと振り返った途端、背後から声が聞こえた。
スネ「ミス・Aは残りたまえ。」
周り(特にハリーとロン)からの視線が痛いが仕方ない。
荷物を机に置き、教授の所へ行くと、どうやら不機嫌そうだった。
A「何ですか、スネイプ教授、、、っ！」
近づきながら声をかけるといきなり左手を掴まれ、思いっきり袖を捲り上げられた。
おできが布に擦れて痛い。
スネ「なぜその場ですぐに言わなかった！」
前言撤回。不機嫌どころじゃなくとても怒っていた。
A「昔何度か同じような失敗をして慣れてますし、自室に戻れば薬があるので大丈夫ですよ。」
そう言うと教授は溜息をついて先程私が提出した小瓶を取り出した。
そして私の左腕を掴み、その中の薬を塗りだした。
スネ「君は気づかないとでも思っていたのだろうが、我輩を甘く見るな。提出する時も荷物を持つ時も不自然だった。どうせ隠してもバレるのだからこれからはその場ですぐに言え。」
どうやらバレていたようだった。素直に謝っておこう。
A「すみませんでした、教授。ところでそれ私の提出した物ですよね。採点に必要だったのでは？」
スネ「効果は今君の腕で証明されただろう。だからもう君の分を採点する必要はない。」
薬を塗られた腕を見ると、だんだん皮膚が治っていくのがわかった。無事成功していたらしい。
スネ「それと、エネラルから頼まれている薬を教えろ。授業でその薬を調合する時には我輩から追加課題を出す。いいな？」
A「大丈夫です、では今晩部屋を訪ねても大丈夫ですか？」
スネ「ああ、8時だ。妙な噂を建てられたらかなわん、繋がってる扉から来い。」
A「分かりました、では8時にお伺いします。」
私がそう言うと教授は立ち上がって背を向け、片付けを始めた。
私は会話は終わりだと判断し、荷物を持って地下牢教室を出た。
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アル(プロフ) - 更新は自分のペースでしてください。続きを楽しみに待っております！ (2021年9月8日 9時) (
レス) id: 9d6aaa69fb (このIDを非表示/違反報告)
アディル(プロフ) - お久しぶりです！更新遅くなってすみません、、、。ゆっくりと更新続けていきますので、お暇な方は読んでみてください！ (2021年6月4日 20時) (レス) id: f254f8e9d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 早く、続きを、読みたい 。 (2020年12月1日 17時) (レス) id: f9666272d1 (このIDを非表示/違反報告)
くま - とても面白い作品です。これからも更新楽しみにしております。 (2020年7月4日 23時) (レス) id: c1f2e4e83a (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年7月4日 17時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アディル | 作成日時：2020年3月18日 23時
