第六話 ページ8
≪創真side≫
あー、くそっ……あんな笑顔、反則だろ……！
しかも、街灯がスポットライトみたいに照らしてたから余計に目に焼き付いて離れねー、油断しちまったっ……！
「ハァ……」
「？ 溜息を吐くと幸せが逃げますよー？」
誰の所為だよ……。フランのこういう所、マジで勘弁してほしいわー……。
まだ若干熱い顔を隠すように手で覆い、動揺を悟られないように歩く速度を一定に保つ。
コイツ、意外と耳が良いんだよな。
春の夜風が丁度良い冷たさで、俺の顔をいい感じに冷ましてくれた。
「――創真」
「ん？」
ようやく熱の治まった顔をフランに向けると、呼んだフランは真っ直ぐ前を見据えたまま口を開いた。
｢私、いつか創真の“最高の料理”を食べてみたいです」
さっきまでの緩んだ雰囲気が一変――フランは試すような目をスッと細め、横目で俺を見遣った。
背中にピリッと伝わってきた緊張感。これは、フランが時折見せる――“料理人”の目……！
「……――良いぜッ！」
「？」
スッと小指を出す。
「約束だ！ フランの口から“美味しい”以外のことを言わせる“最高の料理”を、作ってやるよっ――必ずな！！」
「……フフッ、はい。楽しみにしています」
俺とフランは互いの小指を絡め、指切りをした。ガキみてーなやり方に、俺らはどちらからでも無く笑っちまった(笑)
そういやー、フランと“約束”するのは初めてだな。
つい嬉しさで浮かれている俺は、気付けなかった。フランが、悲痛な面持ちで顔を歪めていたことに――。
――――――
――――
――
―
「――送ってくれてありがとうございます、創真。また今度」
「おう。またな、フラン」
公園の前で駐車する迎えの黒い車に乗り込んだフランに手を振ると、窓越しに笑いながら手を振り返す。
これも日常化してきたな……。俺は、フランを乗せた車が暗い闇夜に溶け込むまで見送った。
≪フランside≫
創真が来た道を戻る姿を確認して、目線を前に移す。
「――編入手続きの方は？｣
運転席に座っている群青色の髪をした男性、八神晴人にそう問えば、彼はバックミラーから私を見た。
｢抜かりありません｣
晴人は、私が絶大な信頼を置いている執事である。彼が言うなら、大丈夫なんだろうね。
編入、か･･････。
私が｢――晴人｣と尋ねたら、彼は｢はい｣と返事をした。
｢美容師の手配を頼めますか？｣
｢･･････、分かりました｣
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (11月30日 16時) (
レス) @page28 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - 遅くなってすみません(>_<) 白桜姫さん！ ありがとうございます！！ 更新再スタートさせようと思いますので、これからもよろしくお願いますッ(^^) (2019年1月6日 11時) (レス) id: 024f204e7f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きが見たい。お願いします(´･ω･`) (2018年12月16日 5時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - ありがとうございますッ(≧▽≦)！！ ご期待に応えられるように頑張ります！！！ (2018年5月6日 8時) (レス) id: a29d263bfb (このIDを非表示/違反報告)
花 - お話の続きを楽しみにしてます(^○^) (2018年5月4日 22時) (レス) id: 85f6f855e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン x他1人 | 作成日時：2018年3月13日 6時
