第二話 ページ4
≪フランside≫
勝者は――……
「おおー決まった！ 料理勝負は今日も、親父さんの勝ち―！！」
勝負は決した。またしても創真の負けである。
「むー……フランはどっちだ！？」
「――城一郎さん」
「ぐぬっ……！」
カウンター越しから身を乗り出し聞いてきた創真に、即答する。
創真のも美味しかったけどー……それだけなんだよね。料理の奥深さを、創真は本当の意味で分かっていない。
「どうやら、今日の所は俺の負けのよーだな」
「一度でも勝ってから言いやがれ」
「意地を張るのは良くないですよー創真」
悔しさを誤魔化すような発言をした創真に、城一郎さんと私はツッコミを入れる。もう何度目なのかな？ 創真と城一郎さんの料理勝負……。
「まだまだ修行が足りねーな、創真。そろそろ５００敗目に届くんじゃないか？」
「はー！？ 調子乗んな……まだ４８９敗目だ！」
「わりと届こうとしてるじゃねーか」
わぁーもうそんなにいったんだ……それでも、創真が勝ったことは――０。ここまで来ると、逆に凄いと思う。
幸平親子の料理勝負は幕を下ろし、私達は「ゆきひら」で食事を堪能した。その時、落ちこんでいる創真に駆け寄り、元気づけている真由美さんの声が聞こえてきた。
……何だか、嫌な予感がする。
「――“炙りゲソのピーナッツバター和え”」
あー……やっぱりね。とてつもなく、不味そうな匂いと響き……！
「真由美さん、早く逃げた方がいい……」
「んッ！？ やああああ――っ」
「……あー、遅かったですね」
“ゲソの風味が良くない方向に変貌を遂げ、身体中をまさぐられるような不味さでした……”と後に彼女は語ったのであった――。
「俺の『煮干しの苺ジャム添え』もキツかったよなあ、創真！」
「あーアレな！ ホント壮絶な不味さだったわ〜」
この親にして、この子ありか……犠牲者の人が可哀想に思えてくる……。高笑いしている親子に呆れて苦笑いが零れてしまう。
私は一度も食べたことが無いけどッ！！ 絶対に食べたくないしッ！！！
そうして、幸平創真の失敗作はまた一つ増えたのであった。ついでに犠牲者も。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (11月30日 16時) (
レス) @page28 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - 遅くなってすみません(>_<) 白桜姫さん！ ありがとうございます！！ 更新再スタートさせようと思いますので、これからもよろしくお願いますッ(^^) (2019年1月6日 11時) (レス) id: 024f204e7f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きが見たい。お願いします(´･ω･`) (2018年12月16日 5時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - ありがとうございますッ(≧▽≦)！！ ご期待に応えられるように頑張ります！！！ (2018年5月6日 8時) (レス) id: a29d263bfb (このIDを非表示/違反報告)
花 - お話の続きを楽しみにしてます(^○^) (2018年5月4日 22時) (レス) id: 85f6f855e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン x他1人 | 作成日時：2018年3月13日 6時
