第一話 ページ3
≪フランside≫
――「食事処 ゆきひら」にて。
「こんにちは。……」
私は、羽柴フラン。丁度すみれ通り商店街の一つ――「食事処 ゆきひら」に到着した所だった。店に入ると、店内は多くの人で賑わっているようで、わくわくと期待に満ちた雰囲気を感じた。
｢あっフランちゃん！｣
｢もう始まってしまいましたか？｣
｢さっき作り始めた所だよ｣
トントントン ジュージューッ
まな板の上で具材を切る音、それらの具材と白米を炒める音が聞こえると、店内に美味しそうな匂いが漂い出した。
今、作っているのは･･････――。
｢――炒飯(チャーハン)ですね｣
｢うん！ 今日は私が審査員なの。っはあー緊張する･･････！｣
そう言って隣で手を胸に当て、深呼吸した彼女は"倉瀬真由美"さん。彼女とは、｢ゆきひら｣に通っている時出会ったのだ。それからは、店で会うとよく世間話をする仲である。
ただいま厨房で調理をしているのは、この「ゆきひら」の店主“幸平城一郎”さんとその息子“幸平創真”だ。彼らは恒例の審査員を一人用いた“料理対決”の真っ最中。
クンクン……、そろそろ出来上がるかな――。
「ご賞味あれ」
「おあがりよ！」
予想通り――完成した炒飯(チャーハン)がカウンターに出される。ホクホクと立つ湯気と共に炒飯の良い匂いがする。
匂いだけでも美味しそう……！
「おっ！ いらっしゃいっフラン！ お前も食ってくれよ！」
「はいっ――では、いただきます」
「ぃ、いただきますッ」
私と真由美さんは同時に、ぱくっと最初に創真の炒飯をいただき、次に城一郎さんの炒飯を口にする。
うーんッ……！ 口の中に広がる鶏がらスープや醤油の味付けが具材と程よく絡んでるッ……！
「美味しい……！」
「うん！ とっても美味しいよッ！」
さて、今回は真由美さんの判定で決まる。私はモグモグと両方の炒飯を食べながら、彼女の言葉を待つ。
「…………」
とーっても考えてる……。
うーんと顎に手を添え考えている真由美さん。決めあぐねてるのかな？ 審査をするのは今日が初めてみたいだし、少し手助けしてあげようかな。
「――自分の気持ちに従って、決めればいいと思いますよ？」
「！ ……うん！ ありがとッフランちゃん！」
先程までの気負った感じはせず、真由美さんは意を決したように告げた……――
「こっち！」
彼女が向けた手は、左だった。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (11月30日 16時) (
レス) @page28 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - 遅くなってすみません(>_<) 白桜姫さん！ ありがとうございます！！ 更新再スタートさせようと思いますので、これからもよろしくお願いますッ(^^) (2019年1月6日 11時) (レス) id: 024f204e7f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きが見たい。お願いします(´･ω･`) (2018年12月16日 5時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - ありがとうございますッ(≧▽≦)！！ ご期待に応えられるように頑張ります！！！ (2018年5月6日 8時) (レス) id: a29d263bfb (このIDを非表示/違反報告)
花 - お話の続きを楽しみにしてます(^○^) (2018年5月4日 22時) (レス) id: 85f6f855e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン x他1人 | 作成日時：2018年3月13日 6時
