第十三話 ページ16
≪フランside≫
遠月学園へと足を踏み入れた私と創真。
懐かしさが込み上げてくるのを抑え、私は繋がれた手を引っ張る。勿論、軽くだよ！！
「創真、私は別会場なので……」
「そうなのかー……あっ」
「『あっ』……？ ……あっ」
創真の目に留まった方を同じように見る。なぜ創真がやっちまった……なんて顏をした理由は、おそらく互いの手が繋がれたままだったから……多分。
「わ、わりっ……////！」
「？ 全然。気にしないでください」
顔を赤くしながら慌てて手を離した創真を気遣い、笑みを返す。しかし、それは寧ろ逆効果だったらしく……
「……いや、フランがそういう奴だってことは分かってる……！ 分かってるんだ……！」
と、頭を抱え出してしまった。
何だか最近、創真が顔を赤くすること多いね(笑)
私は至って軽い気持ちだったが、この時の創真は心臓が破裂しそうな程周章していたとは全く見当も付かなかった。
ハッ！！ ……話が脱線しちゃったっ！！
「だから、ここからは別行動です」
「ぉっおー……分かった。じゃあ後でな、フラン！」
「はいッ！」
そして、私達はそれぞれの編入会場へ目指す――
……
……あッッッッ！！！
別れてから１０秒も経たないうちに、私はＵターンする。猛ダッシュで！！
「そーーまーーッ！！！」
「！？？ フラン？ 随分終わるのが早いな(笑)」
「はっ……はっ……！ ひとつっ、伝え忘れてたっことがッ……！」
「まあ一回落ち着けよ」
創真に促されて、スゥーハァーと息を整える。
年かな〜……私、まだ１４だけどね……。
「それでですね、創真――」
「おう」
「二人っきりの時以外は、私のこと――“秋月ラン”と呼んでください」
「…………え？ 何で……」
「訳はいずれ話します。では頑張ってください！」
再び猛ダッシュで踵を返す。
後ろから創真の「おいっ！」と呼び止める声が聞こえたが、構わず走り続ける。
彼の質問に答える気なんて――さらさら無いけどね……。
薄っすらと、笑みを浮かべた。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (11月30日 16時) (
レス) @page28 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - 遅くなってすみません(>_<) 白桜姫さん！ ありがとうございます！！ 更新再スタートさせようと思いますので、これからもよろしくお願いますッ(^^) (2019年1月6日 11時) (レス) id: 024f204e7f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きが見たい。お願いします(´･ω･`) (2018年12月16日 5時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - ありがとうございますッ(≧▽≦)！！ ご期待に応えられるように頑張ります！！！ (2018年5月6日 8時) (レス) id: a29d263bfb (このIDを非表示/違反報告)
花 - お話の続きを楽しみにしてます(^○^) (2018年5月4日 22時) (レス) id: 85f6f855e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン x他1人 | 作成日時：2018年3月13日 6時
