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『あー、えー、、ドギョンスさん、私はあなたに、「あります」』
「理由は明確です」
そう、、です、か？
「私には"あなたの笑顔を守る義務"があります」
『ありませんよね』
「あります。"納税の義務"に続いて私にはとても重要な義務です」
わぁお、意外と高順位。
「まぁ、納税の義務に至っては消費税は勝手に持ってかれますしその他諸々に関してもほぼ給料から天引きされますので“私が努力してする義務”という括りにすれば“あなたの笑顔を守る義務”は私にとって一番重要、かつ生活に影響を及ぼしかねない義務です。わかりますか？」
『いえ、全くわかりません』
「はぁー…では、あなたが体調を崩し休んでしまったらどうなりますか？」
あー……えー……
『サランちゃんに迷惑を「僕があなたに会えません」』
『「は？」』
「僕が、あなたに、会えません」
『何か問題が？』
「あります。とても。ですからこれを召し上がってください」
全く理解できないけれどこれ以上聞くとさらにややこしくなりそうだからやめた。
さて、どう断ろうか。
「どうぞ」
『いや、でも「ありがとうございます」』
バッとランチバックを引ったくったサランちゃん。
『ちょっと、サランちゃん！』
「あなたの健康を考えてビタミンがたっぷりの「ドギョンスさん、もうすぐ始業のチャイムがなりますが」」
バッサリ遮ったサランちゃんを一瞥すると再び私に視線を戻した彼。
「……では」
一礼するとスタスタとエレベーターに向かい乗り込んだ彼は扉が閉まるまでこちらを見ていた。
扉が閉まり、ホッとした瞬間なぜか再度ドアが開き走ってきたドギョンス。
「ウインナーはタコさんにしてあります」
、、、だから？
それだけ言うと彼はエレベーターに乗らず走って階段へと消えていった。
自慢ではないがうちは超が10個ぐらいつく大企業。
50階建てである。
私の知る限り、彼の所属する部署は30階。
サラ「間に合いますかね」
『間に合わないでしょうね』
サラ「ですよね」
『どうするのよ、それ』
それ、とはもちろんサランちゃんが引ったくったお弁当のこと。
サラ「食べてください」
『やだよ』
サラ「絶対どこかから見てますって」
『よく知りもしない人が作ったお弁当なんて食べられないよ』
サラ「じゃあどうするんですか。食べ物に罪はありませんよ」
『サランちゃん、食べる？』
サラ「嫌ですよ、よく知りもしない人が作ったお弁当なんて」
こら。
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ミリョちゃん - 更新待ってます!!頑張ってください!! (2020年12月30日 23時) (
レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
mare(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！最初から読み直そうかなー。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 6618ff6432 (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - 更新嬉しいです。やはりキャラの会話のやり取り、言葉のチョイスが面白いです！またの更新楽しみにしてます！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: 8cf5657dbc (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - かのかさん» かのか様 電車の中で読むのは危険ですよー(笑)私も書きながら笑っちゃう時あって(^_^;)だいぶ強烈になってますので気をつけて！(笑) (2017年8月11日 8時) (レス) id: fdba16dab2 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - ぴよさん» ぴよ様 わぁ！嬉しいです(^_^)前作よりかなり強烈なキムジュンミョンをお楽しみくださいね(笑) (2017年8月11日 8時) (レス) id: fdba16dab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2016年10月8日 15時
