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いつもと変わらず出社してくる社員に挨拶をしている私達。
その後ろで異様な存在感を放っている花束。
花瓶があるわけもなく。
掃除のおばちゃんに借りたブルーのバケツに入れられて私達の背後に置いてある。
『何で受け取っちゃったのよ』
サラ「受け取らないと永遠に終わりませんよ、あれは」
それもそうだ。
サラ「もう付き合っちゃえばいいのに。いいじゃないですか、キムジュンミョン」
『やだよ』
サラ「エリートで出世街道まっしぐらですよ」
『例えば、付き合ったとする』
サラ「はい」
『毎朝、お、お、おはようございます！！！って寝起きで言われて』
サラ「あー、朝一辛い」
『ごはん食べる時はチラチラ見られて』
サラ「パーティション付けましょう」
『何をするにもモジモジモジモジ』
サラ「シャキッとしろ、シャキッと！」
『記念日には手をぎゅーーって握られながらす、す、す、好き「無理です」』
『でしょうね』
サラ「私が見たのは幻か」
１度サランちゃんがキムジュンミョン宛に受付で預かった書類を届けたことがある。
いつものモジモジ感は一切見せず仕事をしていたらしいキムジュンミョン。
声を掛けるとサランちゃんを見て書類を受け取り「ありがとう」とはにかみ、仕事を続けたらしい。
その笑顔に回りの女子社員が色めき立ったとか。
あまりの違いに呆然と立ち尽くしていたサランちゃんに再度顔を上げたキムジュンミョンは爽やかな笑顔と共に「どうしたの？」と言ったらしい。
サラ「お前がどうしたんだよって感じですけど」
その話を聞いた私は翌日、キムジュンミョンの所属する課の部長に書類を届けに行った。
もちろんノーモジモジキムジュンミョンを見るために。
課に着くと真っ先に目に付いたキムジュンミョン。
驚き。普通。
失礼します、と声を掛けて部長に書類を届けた。
仕事のできる彼の席は部長の前。
部長と向きっている私のすぐ背後だ。
部長「ありがとう、助かったよ！キムくん！」
部長が彼の名前を呼んだので私も振り向くとさっきまでいたキムジュンミョンは忽然と姿を消していた。
部長「おや？キムくんは？」
隣の人も前の人も首をかしげるばかり。
行方が気になるが長居もできないので戻ろと部屋を出るときにもう一度振り返ると彼は何事も無かったように席に座っていた。
翌朝、いつものように現れた彼は「き、昨日はAさんが来てくださるなんて！」と感動のご様子で。
彼がどこにいたのかは未だに謎である。
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ミリョちゃん - 更新待ってます!!頑張ってください!! (2020年12月30日 23時) (
レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
mare(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！最初から読み直そうかなー。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 6618ff6432 (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - 更新嬉しいです。やはりキャラの会話のやり取り、言葉のチョイスが面白いです！またの更新楽しみにしてます！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: 8cf5657dbc (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - かのかさん» かのか様 電車の中で読むのは危険ですよー(笑)私も書きながら笑っちゃう時あって(^_^;)だいぶ強烈になってますので気をつけて！(笑) (2017年8月11日 8時) (レス) id: fdba16dab2 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - ぴよさん» ぴよ様 わぁ！嬉しいです(^_^)前作よりかなり強烈なキムジュンミョンをお楽しみくださいね(笑) (2017年8月11日 8時) (レス) id: fdba16dab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2016年10月8日 15時
