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Aside
今日は自主練の日。
今日は、野村さんに付きっ切りで練習を行う。
『肩、疲れてきたら言ってください!』
野「うん。わかった。」
カッコいいな。
ずっと気になってたんだけど、なんでグローブ青にしたんだろう。
赤と青って....。
いや、カッコいいんだけど...!
野「Aさん、マッサージお願い。」
『はーい。肩ですか?』
野「うん。
あっ、黒田さん、おはようございます。」
『おはようございます!』
黒「おはよー。』
カッコいいな。今日、これしか言ってない気がする。だってみんなカッコよすぎるもん。
野「Aさん、手止まってるよ。」
『あっ、すいません!』
なんか....見られてる気がする...。
後ろをチラッと見ると黒田さんがこっちを見ていた。
『どうしたんですか?』
黒「いや、なんでもない。」
『ならいいんですけど。
今日、私だいたいここにいるんで、
言ってくれればマッサージしますよ。」
黒「ありがと。」
なんか....お父さんって感じがする。
一言が短いから。
私のお父さんはメールしても返事短いし、電話も一瞬で終わるし。
『野村さん終わりましたよ。』
野「ん、ありがと。
ちょっと飲み物取りに行ってくる!」
『行ってらっしゃい。』
.
黒「Aちゃん...」
『え?なんですか?」
黒「女の子って何もらったら嬉しい?」
『奥さんにですか?それなら直接聞けばいいんじゃないですか?』
黒「いや、嫁さんにやなくて、娘にプレゼントするんだよ。
最近、全然喋ってくれないから選ぶの難しくって。」
『あぁ〜...。中学生ですよね?難しい年頃ですね。
私も親を困らせてました。笑』
黒「Aちゃんもそういう時期あったんだ。何がいいと思う?」
『娘さんの学校でなんか流行ってるものとかありますか?』
黒「ん〜....全然聞かないな......」
『私は、服とか買ってもらったら嬉しかったです!ロンスカとか初めて買ってもらって飛び跳ねてましたから。
あ....中学生なら、アクセとか興味持ってくる時期じゃないんですか?』
黒「待って。ついていけない。
ロンスカってなに?あと、アクセってアクセサリーのことよね??」
『そうですよ。
ロンスカはロングスカートのことです!』
すっごい略して言っちゃった。黒田さん、大変なんだな。家いること少ないだろうし。
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作者名:じゅんや | 作成日時:2016年6月24日 19時