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「お前らのダチだってそうだ！ もし裏切ったって分かったらまずはお前から殺す。
お前らも同じだからな！ 俺たちを騙したら皆殺しだぞ」
カイ君、私、助教、SAT隊員、と智也さんが銃口を向けていく。
「……最後に俺も死んで、終わりにしてやる」
智也さんの目には強い光が宿っていて。
銃口を向けられたカイ君はそれを静かに見つめていた。
・
ヴヴヴ、とスマホの振動音が２つ聞こえた。なんだろう、と教卓を見ると、２つのスマホの画面が光っている。
「俺のケータイです」
「あ、あと私のも」
「……姉さん」
腕を組んで立っていた智也さんがそう言うと、直子さんが立ち上がった。教卓まで行き、私たちのスマホを手に取る。
「パスワードは？」
「１１１１」
「バカか」
カイ君が真面目な表情でそう返す。１１１１って……聞き覚えのあるパスワードだけど。カイ君まじ？ と思わず車椅子に座るつむじを見下ろしてしまう。
「大事件を解決した時の思い出の番号で」
「……お前は」
「０２１４。空の写真のケータイが私のです」
そう伝えると、直子さんが２台のスマホを操作する。「……『ジロちゃん』から」と直子さんが読み上げた。
「ジロちゃん！」
「あいつです！ さっき出ていった……！」
カイ君が車椅子を動かして直子さんの傍に行く。私もその隣に並ぶと、直子さんがメッセージの内容を読み上げた。
「教官と話したって書いてある」
「よし……それで？」
「教官が教室に行く。９年前の事件の真相をカイ君と一緒にプロファイリングする」
「ここで……俺と？」
どういうことだろう。カイ君の伝言では、片野坂教官は外でジロちゃんと事件を解決して欲しいって頼んだのに。
ピロンピロン、と聞き慣れた着信音が鳴る。スマホに手を伸ばした智也さんの腕を、直子さんが掴んだ。
「なんだよ」
「その人がここに来たら……父は助かる？」
直子さんが鋭い目で私たちを見る。さっきと話が違うことに、不安があるのだろう。でも、ジロちゃんはきちんと片野坂教官に伝えてくれた。片野坂教官に何か考えがあるんだ。
ゆっくりと頷き返す。すると、直子さんが智也さんの手からスマホを取って電話に出た。
「はい。……それが何？ 車椅子の人もいるけど」
ちら、と直子さんがカイ君を振り向く。何の話をしているんだろう。
『……どうでしょう、代わりの人質を送らせてはもらえませんか』
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弥生(プロフ) - 三神奈津美さん» いつも読んでくださりありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉガードわんこもつけ麺も可愛かったですよね(^^)そんなこと言われちゃうと書いちゃいます…8話では難しそうなので9、10話のどこかにねじ込もうかな。これからもお付き合いください( ´ ▽ ` )ﾉ (2020年8月26日 0時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
三神奈津美(プロフ) - いつも拝見させて頂いています。私も"ガードわんこ"好きなので、ぜひ弥生さんの作品の中でも見たいです！ (2020年8月25日 14時) (レス) id: 7b45036589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 | 作成日時：2020年8月14日 17時
