拐ってよ。16 ページ16
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私達は青子ちゃんの話で人気のない場所に行った。
妙に寒くて、胸騒ぎがした。
私はぶるりと身震いをしてしまった。
私はさっさとここから立ち去りたくて、快斗くんに問いかける。
「…で、青子ちゃんの話って…」
「あぁ、…そんなの嘘っすよ」
「…え?」
「…はは、簡単に騙されちゃうんすね」
快斗くんは顔を鼻と鼻がくっつきそうなほど近づける。
私はその顔が怖すぎて、思わず後退りしてしまう。
「…あー、可愛い…。その怖がる顔…もっとみたい」
「か、快斗くん…ッ、?」
「…はははッ、怯えた顔ォ…可愛いィですねェ…」
「やだ、ッ、ちょ、…」
私は怖くて怖くて、駆け出してしまう。
しかしそれは簡単に阻止されて。
「行かせないっすよ…ぜぇったい。」
すさまじい力で手首を捕まれ、嫌な音をたてる。
「い、ぃたッ、…」
「…は、はははッ!!簡単にッ、折れちゃいそおォ…
やっぱ、ッ、肌きれぇ……」
鼻息を荒くして、徐々に力を加えてくる。
ミシミシ、とどんどん骨の軋む音がする。
このままでは本当に折られてしまうのでは…
「ごめ、なさッ…折らないで、っ…何でも、す、から、!」
私がそう言えば動きをとめる。
そして、口の端をあげて狂ったように笑い始めた。
「何でも、…何でも、ッ?あは、…はははッ!!」
しまった、と思っても既に遅し。
私の体は彼の腕に包み込まれた。
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向日葵@sunflower - 推しが!独占欲!むき出しで!とても良いです!ありがとうございまぁァァァす! (2020年5月23日 22時) (レス) id: 66b31af3bc (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - メオさん» すこし訂正しました! (2018年12月19日 19時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
メオ - これと全く同じ作品を見たことがあるんですけど、リメイクですかね? (2018年12月19日 17時) (レス) id: 6647a9b02a (このIDを非表示/違反報告)
コナン - キッドちょっと怖い・・・でも良い! (2018年10月4日 21時) (レス) id: 00825b5b1e (このIDを非表示/違反報告)
彩雪姫 - 凄く面白いです!お気に入りしてます! (2018年10月4日 20時) (レス) id: 00825b5b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんちゃ。 | 作成日時:2018年5月21日 22時