今日も明日もはんぶんこ。 (ページ50)

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side.智洋

大会当日。

あきとくんとは、会場で会った。

あきとくんはお父さんらしき人と来てて、
緊張したけど、挨拶しにかけよった。

照史「おう！ともくん。がんばろなぁ？
ここにおんの、俺のおとん。」

智洋「こんにちは！」

照史「ともくん、…1人？」

智洋「うん、今日親来れへんから1人で来た。」

照史「まじで？俺はおとんに車で送ってもらってんけど、…それやったら、電車乗り継いできたってこと？小学生やのに？」

うん、と頷いた。
別にそんなん、慣れっこやし。全然平気や。

照史「…ほんまきみは、しっかりしてるな？！！
天才やん！！俺も見習わなあかんわ～。

でも、あれやな、俺知ってたら一緒に車で行けたのに。気ぃまわせんでごめんなぁ。」

…返ってきた返事があまりにもあきとくんらしくて。
ほんまに、優しいよなぁ。

　

照史「…っえ。てか大毅？？？」

可愛らしい男の子があきとくんのうしろに抱きついてて、

それは動画でみた顔とおんなじやった

照史「…え、ほんまに来てくれたん？？ほんまに？？？」

大毅「あきと、がんばってな？？」

照史「もうお兄ちゃん、頑張れるわぁ！！」

あきとくんは愛おしそうに、愛おしそうに、大毅くんを抱きしめた

照史「…そうや！大毅、ともくんやで！！」

大毅「ともくん！！あの、この前は、ありがとう」

智洋「…いや」

…俺は、大毅くんの手を振り払って

その場から走って逃げた