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例えば海で溺れて、
息ができなくて、
どうしようもなく苦しい時、
もがくでしょう、
あばれるでしょう、
崇裕「…すいません、」
「重い発作の症状ですから。
たしかにね、点滴抜くのは危ないですけど。」
担当の先生や看護師さんは誰も、
大毅のことを責めなくて
だから、余計にあの時の自分の言葉に後悔が押し寄せる。
.
大毅「…おとん、ごめんなさい、
変なことして、」
大毅が再び目覚めたのは翌朝で、
涙を堪える呼吸がぴーぴーと喘鳴を立てる。
崇裕「苦しかったんよな、
ごめんな、おとんも、」
大毅「おとん、仕事行っていいから、」
崇裕「え、」
大毅「ここは病院やから、お医者さんが近くにおってくれるし、
大丈夫やから、
おとんだって、きっと疲れてるんやから、」
大毅に余計な心配をかけてるのは多分、
俺が声を荒げて叱ったからかも、
大毅「流星も待ってるんやし、
おとんなるべく家おった方がいいやろ？」
いいや、
きっと、大毅のほうが何枚も、上手なんや。
終わり
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作者名：ぷぺぱ
| 作成日時：2023年3月10日 23時
