足もとに、クローバー② (ページ24)

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side.淳太

照史「なんも心配いらんから、

とりあえず観にきてや」

言わずとも舞台の席を空けてくれてたみたいで、

そんな電話が掛かってくる。

淳太「…ありがとう」

照史のほうからはそれ以上、特になんも言わずで

聞けば教えてくれるんやろうけど

聞かないのは多分、

俺がびびってるからやろな。

淳太「3人で観に行きたいんやけど

大丈夫かな？」

照史「ああそうなん。？

関係者用の席やからまだ空いてると思う。」

淳太「良かった、ありがとう。」

ほな、と言って電話を切る。

…まあ照史も忙しいし、

って言い訳作るのは簡単やけど。さ。

やっぱり聞けば良かったな。

.

大毅「なんの電話？」

淳太「舞台の初日、席取ってくれる、って。

照史が。」

崇裕さんとはあれからもまめに連絡は取ってて

荷物とかもあるし、
とりあえず大毅は退院して俺の家におる。

これからのことは、舞台を一緒に観に行ってその日に

決めることになると思う。

大毅「また服考えるの手伝ってな？」

こういうやりとりも最後かな。
…なんて

淳太「おん。」

俺ってこんな、
寂しがり屋やったっけな。