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A視点
雨が降ってきたのでバスで来都と一緒に途中まで帰ります。(急だな!)
『バスって揺れるから嫌い』
Lt「いや、僕等は座れてるからまだマシでしょ〜」
『いや、それプラスで制服が濡れてるのが気持ち悪い…』
制服って普段から重いのに雨の日はさらに湿気をすって重くなるよな。
帰り道とかほんとに重くてタヒにそうじゃね?
『そういえば体育の授業の終わりかけにモブ乃が絡んできたんだよ』
Lt「モブ乃?Aと接点あったっけ?」
『いやちょっとカクカクシカジカでさぁ……』
Lt「なるほど、ってそれ前に一回聞いたことある気がする」
カクカクシカジカで伝える能力って強すぎないか?
実用性があるのは小説だけだ(((やめて?!
『結局今日は有紗来なかったな〜』
ピコンッ
『メッセージ?どっちだ?』
Lt「あ、僕のだ。……………ええぇ……?」
『ん、どした?またアイツらが何かやったの?』
Lt「一回さぁ……彼方に間違ってメールが来たことあったでしょ?」
『え、なんだっけそれ。忘れた』
Lt「ほら、東京都在住の女子大学生がメアドを間違えて彼方にメッセージが来ちゃったやつ」
『あー!そんなこともあったなぁ〜懐かしい』
今俺達が喋ってるのは中3の冬にあった、彼方に間違いメールが届いた時のこと。
「これも何かの縁なので仲良くなりませんか?♡私は東京都在住の女子大生です♡」
こんないかにも胡散臭いメッセージに彼方はこう思った。
Kn「え、いい人だ」
何を思ったのか私たちにも紹介しようとしてきた。
そんなことを話していたら彼方が急に「乗っ取られたかも」と言い出したから私達は焦りに焦ってメッセージを打ちまくった。
『彼方のあの時の悪ふざけは酷かったよな』
Lt「あれは何を意図して言ったのかわからないもん」
メッセージを打ちまくった結果、彼方から返ってきたメッセージは、
かなた乗っ取り?されてないよ。何言ってるの?
この時はメンバー全員でキレた。
でも今更この話を出してきてどうしたんだろうか。
『で、それがどうしたんだ?』
Lt「彼方がまだ連絡取り合ってたらしくていよいよ大変なことに関わりかけたって笑いながら話してる」
………………
やってんなぁ、アイツ
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