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鬼一「…うぅ…」
すると、それまで意識を失っていた鬼一が
体を起こした。
A「店長、大丈夫ですか……?」
YSPクラブの5人は鬼一に近寄る。
鬼一「あぁ…俺は何を……そうだ!
歌ってたら、カメラのバケモンに襲われて…!
あれも、親父の仕業なのか?!」
そう言いながらた立ち上がって鬼蔵を指差す鬼一。
鬼蔵「いや…あれは…」
鬼一「どれだけ俺の夢を邪魔すれば
気が済むんだよっ!!」
鬼蔵「っ…」
マタロウ「いいえ。お父さんは、寧ろ店長の夢を
応援してたんじゃないかと思います」
鬼一「はぁ?」
A「動画サイトにアップされていた
監視カメラの映像……あれは全て
店長が仕事の合間に歌っている動画です。
……これを見ていただければわかります」
そう言ってAは一同に動画を見せる。
コマ「本当だ…!」
A「つまりお父さんは、店長の歌を
沢山の人に知ってもらえる機会を
作っていたんです」
鬼一「まさか…そんな…」
マタロウ「あと、変なお客さんを
呼び寄せていたのも、何か別の理由が
あるんじゃないですか?」
鬼蔵「っ!」
鬼一「そうなのか…?」
鬼蔵「…ワシは、ずっと後悔していたんじゃ。
お前に【コンビニを継げ】と
口うるさく言い続けた事を…」
鬼一「え…」
鬼蔵「ワシが死んだ後、お前は店長として
頑張ってくれた。でも心の何処かで、
ミュージシャンの夢を捨てられていないのも
よく分かった。変な客を呼び寄せたのは、
いっそお前がコンビニを嫌いになれば、
店長を辞めるかと思ってした事じゃ。
…ワシは、お前に自由に生きて欲しいんじゃ」
鬼一「い、いいのか…? 俺、店長辞めて…」
鬼蔵「あぁ、好きに生きろ。
例え上手くいかなくても、信じた道を行くんじゃ。
ワシにとってのコンビニが、そうだったように」
鬼一「ありがとう、親父…!
俺、絶対すげぇミュージシャンになってみせる!」
鬼蔵「あぁ、頑張れ!」
A「店長、実は私……
アイドルを目指しているんです。
もしお互いデビューが決まったら……
いつか歌番組で共演出来るといいですね?」
鬼一「そうか。それは楽しみだな!
いつか絶対に共演しような!」
A「ふふっ、はい♪」
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作者名:∞倉安な〜りん∞ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/milokarosu1/
作成日時:2021年8月8日 20時