アイドルを目指す少女はYSP能力者8 【妖怪学園】 (ページ37)

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コマ「困ったなぁ…。
何処で温めればいいんだろう…」

その後、ジンペイを救出したコマとマタロウは

凍ったままのジンペイを抱えて辺りを走り回る。

A「コマさん! マタロウさん! こっちです!」

コマ/マタロウ『ん?』

上からAの声が聞こえ、上を見上げる

コマとマタロウ。

フブキ「彼処よ!」

フブキが指差した方向にあったのは、

業務用のおでん鍋だった。

コマとマタロウはジンペイを抱えて上によじ登り…。

コマ/マタロウ『せーの!』

凍ったままのジンペイをその鍋の中に放り入れる。

A「ジンペイさん……しっかり……」

ジンペイの体は少しずつ溶けていき、

顔色も元に戻っていく…。

ジンペイ「鰹出汁…お〜! あったけぇ〜!
助かったぜ…」

やがて、ジンペイの顔は真っ赤に変わっていき…。

ジンペイ「あっつぅぅぅぅっー!?
あちゃちゃちゃちゃちゃほあちゃあっ!?」

ジンペイは熱さに耐えられずに

飛び跳ねながらおでん鍋の中から飛び出した。

ジンペイ「おでんの中に入れるな! あっちぃだろ!」

フブキ「凍え死ぬよりマシでしょ?」

A「でも良かった……。
ジンペイさんが元に戻って……」

コマ「カメラの化け物は?」

ブラック鬼ャメラ「ちゃ～んと撮ってますよ!」

A達が上を見上げると、肉まんゲージの上に

乗ってA達を覗き込んでいる

ブラック鬼ャメラの姿。

マタロウ「ヤバい!」

ジンペイ「逃げろ!」

A達は再び逃げる。

ブラック鬼ャメラ「キャメ!」

ブラック鬼ャメラは、おでんの具材を

A達目掛けて投げつける。

ジンペイ「食べ物を粗末に
するんじゃねぇぇぇっ!!」

そのまま逃げ続けていると、やがておでんの出汁は

マタロウにかかってしまう。

マタロウ「あちゃちゃちゃ!!
メテオクラスの熱と破壊力だぁぁぁ!!」

A達は曲がり角を曲がる。