アイドルを目指す少女はYSP能力者8 【妖怪学園】 (ページ29)

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「っ…!? /// じゃ、じゃあ…
大根が2つに、卵が1つに…」

強盗風の客は、Aに勧められたおでんを

いくつか買って帰った。

A「ありがとうございました!」

マタロウ「ただの両替…?」

コマ「何て大袈裟な…」

マタロウ「それにしても…Aさん凄いね…。
さっきまであんなに怯えていたのに、
急に笑顔で接客するなんて…」

A「……冷静に考えてみたら、これも
アイドルになる為に必要な試練なのかなって……」

コマ「試練…?」

A「プロのアイドルはファンの前では常に
笑顔を絶やさないじゃないですか。
私も……アイドルを目指すなら
こういうのも必要かなって……」

マタロウ「そっか…。
でもあまり無理はしないようにね?」

コマ「うん、僕達も居るから!」

ジンペイ「さっきの奴、Aの可愛さにやられて
おでん買ってったみたいだけど…
両替したやつで買ってなかったか?」

マタロウ「言われてみれば確かに…」

コマ「両替の意味…」

A「あはは……」

A達が話していると…。

ピロリロピロリロ♪

女性客が来店してきた。

YSPクラブ『いらっしゃいませ!』

「ペットの餌を探してるんだけど…」

女性客は辺りを見渡す。

ジンペイ「ペット?」

A「種類は何ですか?」

「この子なんだけど…」

そう言うと女性客は持っていた縄を引っ張る。

「ジョン! 入っておいで? ジョン!」

顔を覗かせていたのは…。

ジョン「グァァァァッーーーーー!!」

コマ/マタロウ『虎あぁぁっーーーーー!?』

虎のジョンを見たコマとマタロウは驚いている。

「お腹空いてるのよね? ジョン」

女性客はジョンにそっと触れる。

ジョン「ガアァァッ!」

ジンペイ「ガアァァッ!」

何故かジョンに威嚇しているジンペイ。

マタロウ「そこも張り合わないで!」

A「お客様。申し訳ございませんが、
こちらにはジョン君用の餌は
お取り扱いしていないんです……」

「あら、そう…残念だわ…」