アイドルを目指す少女はYSP能力者8 【妖怪学園】 (ページ25)

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ジンペイ達は一斉に走り出す。

ジンペイ/コマ/マタロウ『うおぉぉぉぉっ!!』

ジンペイ「もらった!」

ジンペイはキャッチしようとするが…。

ジンペイ「えっ!?」

つるんと手から滑ってすっぽ抜けてしまう。

コマ「チャンス!」

コマはジャンプしてベロンの食玩を

キャッチしようとするが…。

モモ「モモ～ン!」

何処からか飛んできたモモの方が

先にキャッチした。

ジンペイ/コマ/マタロウ『モモ!?』

モモ「ゲットですねぃ」

足で食玩を持っていたモモだったが…。

モモ「もよ?」

ゴロミ「何持ってんだ?」

ゴロミが尻尾を伸ばして食玩を奪い取る。

ゴロミ「…って、玩具か」

しかし、食玩だと知って興味を無くしたゴロミは

ポイッと放り投げた。

バケーラ「バケ〜……ん?」

ゴロミが投げた食玩は、ちょうど目を覚まして

欠伸をしていたバケーラの口の中に入ってしまった。

ジンペイ/コマ/マタロウ『あぁぁぁぁっ!!』

A「ちょっ……何の騒ぎですか!?」

ちょうどレジに向かおうとしていたAは、

その場に立ち尽くして驚いていた…。

ジンペイ「吐き出せぇぇぇぇ!!」

ジンペイはバケーラのお腹に

強烈なドロップキックをお見舞いする。

バケーラ「バケェッ!?」

その衝撃でバケーラの口から、

唾液でベトベトになった食玩が飛び出す。

ジンペイ「逃がすか!」

バケーラ「ダドッ!」

バケーラはよろめいてしまい、

後ろの陳列棚に激突すると他の陳列棚も

どんどん倒れていった…。

A「バケーラさんっ!?」

Aは慌ててバケーラの元へ駆け寄る。

バケーラ「うぅ…痛いド…」

バケーラは思わずAに抱きつくと…。

A「……っ?!」

バケーラはAの耳にしていた

イヤホンのコードを引っ張ってしまい、

イヤホンは断線してしまった。

ジンペイ「よっしゃ! これく～ださいっ!」

食玩をキャッチしたジンペイは

レジに持っていくが…。

A「ジンペイさん……後ろ……」

俯いたままのAに言われ、

ジンペイが後ろを向くと…。

コマ/マタロウ『あ…』

後ろにあった陳列棚は、ほぼ倒れて

ぐちゃぐちゃになっていた…。