アイドルを目指す少女はYSP能力者8 【妖怪学園】 (ページ14)

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コマ「サオリさん…僕やっぱり…
サオリ「そうだ!」え…?」

サオリ「コマ君に読んで欲しい小説があるの。
学校の図書館にあるんだけど…」

コマ「そ…そう…何て本…?」

コマは制服のポケットから

メモ帳とペンを取り出し…。

サオリ「【心はここにある】って本なの」

コマ「心はここにある…だね…」

そのままメモをとる。

.

サオリ「きっと、気ニ入ると思うヨ」

サオリは何故か光のない目で

怪しげに微笑んでいた…。

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マタロウ/A『う〜ん……』

その頃、マタロウはAと共に

【心はここにある】を読んでいたが…。

マタロウ「…ダメだぁ…退屈な本だなぁ…」

マタロウは欠伸をすると、椅子の背もたれに

寄りかかって眠る。

A「私も……こういう本はちょっと……」

Aにもマタロウの欠伸が移り、

マタロウの肩に寄り掛かるように眠る。

すると、開きっぱなしにしていた本から

触手のような蔦が飛び出し、

A達に襲いかかろうとする。

徳田「マタロウく〜ん?」

するとそこに、マタロウを探しにやってきた

徳田の姿が。

徳田の声を聞いたその蔦は、

本の中へと戻っていく。

徳田「あ、居た」

マタロウ「ん…?」

A「あ、徳田さん……」

A達は目を覚ました。

徳田「あら、Aさんも居たのね。
気になる情報が入ったんだけど…」

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フブキ「えぇっ!? 本当なのそれ!?」

A達はYSPクラブの部室に戻り、

徳田の話を聞いていた。

徳田「えぇ、これまでに失踪した4人全員が…
同じ女子生徒を好きになっていたの…」

そう言って徳田はAに視線を向ける。

徳田「貴方の事よ。美月Aさん」

A「えぇっ!? なななっ……何故私を?!」

徳田「そしてこの子…」

すると徳田は1枚の写真を取り出し、

A達に見せる。

ジンペイ「ちょっ…これって…!」

フブキ「コマ君が好きな子じゃない!」

そこには大空サオリが写っていた…。