アイドルを目指す少女はYSP能力者10 【妖怪学園】 (ページ10)

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A「わっ……私も凄く興味があります!」

マタロウ「…! Aさん…」

A「お願いしますマタロウさん!
これはエマさんの為でもあるんです!
力になっていただけませんか……?」

そう言うとAはマタロウに近付き、

両手でマタロウの手を握りしめる。

マタロウ「っ…う、うんっ…///
Aさんからの頼みなら…ぼ、僕頑張るよっ…///」

マタロウはこれでもかというぐらい頬を染めていた。

A「ありがとうございます!」

ジンペイ「…なぁコマ君。俺思ったんだけど、
やっぱりマタロウもAの事が…」

それを見ていたジンペイは、コマにこっそり耳打ちしている。

コマ「…うん、そうだと思う…」

コマもまた、小声で話す。

前野「では皆さん、これをご覧下さい!」

前野が真横にあった紐を引っ張ると、

目の前にあった真紅色のカーテンが広がり、

隠れていた大きなスクリーンが出現した。

前野「私の凄さは、前世的中率だけではありません!」

スクリーン以外にも、機械仕掛けの椅子や、

頭のヘルメット型の機械等が設置されていた。

マタロウ「おぉっ! そそるマシーンキターーー!!」

ジンペイ「何これ何これ?!」

それを見たジンペイとマタロウのテンションが上がっている。

前野「これは、未来科学クラブと共同開発した、
他人の前世を一緒に見る事が出来る
【ゼンゼン前世シアター】なのです!」

コマ「えぇっ!?」

フブキ「そんな事出来るんですか?!」

前野「ふふっ、もちろんです!」

A「す……凄い……」

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ーその後、スクリーンの目の前にあるソファに座るA達。

コマ→ジンペイ→エマ→A→フブキの順に座っている。

前野「さぁ、まずはこれを被って下さい」

前野はマタロウの頭にヘルメットのような形をした

機械を装着させる。

マタロウ「こ、これは…?」

前野「ふふふっ…貴方の前世を、シアターに映し出す装置です」

そう言って前野は大きな機械のパネルを操作する。

A「エマさん、少し気持ちは落ち着かれましたか……?」

隣に居るエマを気遣うように声を掛けるA。

エマ「はい、ありがとうございます…!」
《Aさん…やっぱり優しい…憧れちゃう…。
そういえば、霧隠さんとは進展あったのかしら…?》