アイドルを目指す少女はYSP能力者10 【妖怪学園】 (ページ38)

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(14)(※完全オリジナルです) ページ38

サキ「って…思わずあたしもついてきちゃったけど…」

気付けばサキも保健室の前に居た…。

フブキ「園等先生、Aは大丈夫なんですか?」

園等「相当無理してたみたいね。
食事も少ししかとっていないようだし…」

ジンペイ「確かにこんなんで足りるのか?ってぐらい
全然食ってないよな。
それに、さっき抱えた時すっげー軽かったし」

フブキ「A、食事には相当気を遣っているみたい。
今の体型をキープしたいってよく言ってるもの。
アイドルになるという夢の為に…」

コマ「だからって倒れちゃったりしたら元も子もないよ…」

サキ「…」

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ー次の日…。

サキ「あの子、大丈夫かな?」

Aの様子が気になったサキは、

再びYSPクラブの部室の前へと足を運んでいた。

コマ「Aさん、もう大丈夫なの?」

A「はい、ご心配お掛けして申し訳ありません……」

そう話すAの顔色はあまり良くなかった…。

サキ《まだ顔色悪そう…》

サキは部室へは入らず、A達の様子を覗いていた。

フブキ「A、無理し過ぎよ…」

A「それはわかっているんですけど……。
どうしてもアイドルになるという夢を叶えたいんです。
確かに一度オーディションに落ちて挫折を経験して、
諦めかけた事もありますけど……。
やっぱり、簡単には諦められなくて……」

コマ「Aさん…」

マタロウ「でも、自分の体は大切にね?
大丈夫、Aさんが日頃から頑張っているのは
僕達皆知ってるから!」

ジンペイ「とにかくいっぱい食えよ?
じゃないと体力つかないぞ!」

A「わ、わかりました……。
ふ、太らない程度に……」

フブキ「Aは元々痩せてるんだから、
少しぐらい食べ過ぎたって大丈夫だと思うけど…」

サキ「…」
《凄いな…Aちゃん…。
自分の夢を叶える為に色んな努力していたなんて…。
まあ、過度な食事制限は良くないとは思うけど…。
それに引き換え、あたしは…》

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A「い、いつの間にサキさんに見られていたとは……」

サキ「頑張っているAちゃんを見て、
あたしも色々悩んでるのが段々バカらしく思えてきて…。
だからね、あたしも負けてられないって思うようになって、
今でもこうしてバレー続けていられるんだよ!」