アイドルを目指す少女はYSP能力者10 【妖怪学園】 (ページ36)

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(12)(※完全オリジナルです) ページ36

フブキ「サキ、お待たせ!」

A「遅くなって申し訳ありません……」

サキ「大丈夫、あたしもさっきバレーの練習試合終えて
今来たところだから!」

サキと待ち合わせしていたAとフブキは、

YSPクラブの部室の前にやってきた。

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ー3日前…。

サキ「Yチューバーデビュー? Aちゃんがついに?」

A「はい、私の歌とダンスを動画にして
色んな人達に見てもらいたくて。
……見てもらえるかはわかりませんが、これも
アイドルデビューするという夢が叶うかもしれないと
色んな方からアドバイスを頂きまして……」

サキ「うん、あたしもそう思う!
だってAちゃんの歌とダンスは
超すっごいんだもん! あたしももっと色んな人達に
注目して欲しい!」
《そう、あたしが今こうしてバレーを頑張れているのは
Aちゃんのおかげなんだから…》

A「ふふっ、ありがとうございます♪
あの……サキさん、良ければ動画を撮影する為の
お手伝いをしていただけませんか……?」

サキ「もちろん! Aちゃんからのお願いだったら喜んで!
とびっきりいい感じの動画を撮影しよう!」

A「あっ……ありがとうございますっ……!」

Aはジンペイ達と別れた後、

サキにお願いしに来ていたのだった。

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サキ「Aちゃん、あたしね?
バレーを一時期辞めようと考えていた事があったの。
先輩達とか、同じチームになった子達との連携が
なかなか上手く取れなかったりとかして…」

フブキ「そうなのサキ?」

サキ「うん。とはいえ、あたしは小学生の頃から
バレーがずっと大好きで…いつかはプロのバレー選手に
なれたらいいなっていう、ちょっとした目標もあるから、
そう簡単に決断出来なくて…」

A「プロバレー選手……素敵な夢じゃないですか!」

サキ「…そんな時だった。
偶然YSPクラブの部室の近くを通った時に、
ジンペイ君達に囲まれながら楽しそうに
歌って踊っているAちゃんの姿を見かけたのは…」

サキは過去の出来事を振り返る…。

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サキ「はぁ…今日も先輩に怒られちゃったな…」

その日のバレー部での活動を終えたサキは、

廊下をとぼとぼと歩いていた…。