アイドルを目指す少女はYSP能力者10 【妖怪学園】 (ページ22)

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キンヤ「何と! 最凶最悪の妖怪ミケッティオ!
極悪ランキング100年連続1位
【空亡】と並ぶ妖魔界の問題児ではないか!」

エンマ「妖魔界が襲撃された時、ミケッティオが封印されていた
無間(むげん)牢獄も破壊されてしまった。
その時ミケッティオの魂は、赤、青、黄の3色の猫妖怪に分かれて
人間界に飛ばされたんだ」

キンヤ「それはまさか…」

エンマ「あぁ…」

キンヤ「うむ…リスキーではあるが、
空亡と同等レベルのミケッティオの力なら、
侵略者達を撃退出来るかもしれぬ。
…今はそれに賭けるしかあるまい…」

エンマ「それから…ミケッティオを説得する為に、
アイツの力も借りようと思う」

キンヤ「アイツとは…?」

エンマ「…【ロディナ】だ」

キンヤ「ロディナだと!?
最強の歌姫妖怪で、お前の婚約者でもある…」

エンマ「あぁ、そうだ。
ミケッティオは、唯一ロディナにだけは心を開いていたんだ」

キンヤ「だが、彼女は…」

エンマ「…ロディナもまた、俺と同じように
とある人間の体の中で眠っている。
そしてロディナに仕えていたピンク、青、オレンジの
うさぎ妖怪達も全員無事だ」

キンヤ「…!」

エンマ「ピンクと青のうさぎ妖怪はその人間といつも一緒に居るな。
そしてオレンジのうさぎ妖怪も、すぐ近くまで来ている」

キンヤ「…もしや…」

エンマ「あぁ、その人間は…ぐっ…!」

エンマ大王は何かを言おうとするが、

突然胸を押さえて苦しみ出し…。

キンヤ「どうした!?」

エンマ「じいちゃんの近くにっ…その…人間はっ…」

エンマ大王の体から赤いオーラが放たれ、完全にオーラに戻ると

やがてそのオーラはエマの中に入っていく。

エマ「……あれ…パパ…?」

そしてエマは目を覚ました。

キンヤ「何と…!」

エマ「…私…どうしたの…?」

エマは何も覚えていないようだった。