アイドルを目指す少女はYSP能力者10 【妖怪学園】 (ページ20)

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ブルポン「パクッ」

いつものように突然現れたブルポンが、

当たり前のように1枚のメダルを食べる。

ジンペイ「あっ…お、おい…」

A「ブルポン君ったら……」

ブルポンの体が青白く光り輝き、

やがてブルポンの身長が少し伸びるのと同時に光が消える。

フブキ「また変わった…」

ブルポンの体の一部に白い模様が入り、

そして着ている青い前開きのシャツには

いつの間にかフードがついていた。

ブルポン「…A」

ブルポンはゆっくりとAに近付く。

A「え……えっと……ますます猫らしくなったね……?
素敵だと思うよ……?」

ブルポン「可愛いAにそう言ってもらえて嬉しいよ」

そう言うとブルポンはAの腕を引き…。

A「え……ちょっ……ブルポン君?!」

ブルポン「…それじゃ」

そのままYSPクラブの部室を後にしようとしていた。

マタロウ「ストップストップ!
Aさんを何処へ連れていくつもりなの!?」

ブルポン「…デートだけど、何か問題でも?」

ジンペイ「大問題に決まってるだろ!!」

コマ「Aさんは渡さない!!」

ジンペイ達がそれを阻止する。

フブキ「ダメよブルポン。Aには既に好きな人居るんだから」

ブルポン「ふ〜ん…その人と付き合ってるの?」

A「付き合っては……いないけど……」
《恐らく、一生難しいかと……》

ブルポン「なら問題ないね。
…僕は諦めないから。次こそはデートしようね」

ブルポンはAの腕を離してそのまま去っていった。

A「デートって……」

ジンペイ「くっそ〜俺だってまだ一度も
Aとデートした事ないのに!」

マタロウ「だから対抗しなくていいから!」
《そりゃ、僕だってAさんと…》

コマ《僕は一度だけデートした事あるけど…》

エマ「…フブキさん、Aさんはあれから
霧隠さんとは進展はなかったのですか…?」
《ジンペイさんは…やっぱりAさんの事が…。
でも、Aさんが好きなのはあくまでも霧隠さんで…》

エマはこっそりフブキに耳打ちする。

フブキ「…残念ながらまだよ。
でもどうやらラント先輩も、Aの事が好きみたい」

フブキもまた、小声で話す。

A「……」