アイドルを目指す少女はYSP能力者6 【妖怪学園】 (ページ34)

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アイニー「うぅっ……。
ありがとうっ……」

アイニーは溢れそうになった涙を拭う。

ホリコシ「アイニー、僕達が一緒に
ゲームを作って来たのは、皆をびっくりさせる為。
面白いって思ってもらう為じゃないか!」

ホリコシはAに抱きしめられたままの

アイニーの頭に手を乗せる。

アイニー「マスター……」

アイニーはホリコシとの思い出を振り返る…。

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ホリコシ「ゲームのキャラは
同じセリフしか言わないけど、
プレイヤーの状態に合わせて喋ってくれたら、
それだけで会話が楽しくなると思うんだ!」

ホリコシはパソコンの画面の中に居る

アイニーと話していた。

ホリコシ「あと検索機能もあったりして、
僕が【魔法の粉って何処にある？】って聞いたら、
【バレンシアの町で手に入ります】って
教えてくれるとかね!そんな存在が
ゲームに居てくれたらいいなぁ…
って思わないかい?」

アイニー「なるほど! プレイヤーの皆さんを
友達のようにフォローする役目ですね?
そうなれるように僕、頑張りますっ!」

ホリコシ「うん!
それはアイニーにしか出来ない事だよ!
僕と一緒に皆を楽しませよう!」

そう言ってホリコシは微笑んでいた。

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アイニー「マスター……!
僕はどういった思いを託されていたのか
思い出しました……!」

アイニーはいつの間にかAから離れていて、

ホリコシの手の上に乗っかって泣いていた…。

ジンペイ「感動したぁぁぁ!!」

ジンペイは大号泣していて、

他の4人も目をウルウルさせていた…。

アイニー「僕はっ…… 僕にしか出来ない事が
あったんですよね……!」

やがてアイニーの体は光を放ちながら透け始める…。

アイニー「この世界に来るのではなく、
コンピュータープログラムの中で
自分の役割を全うする事にします」

ホリコシ「いや、アイニー。
君の希望が叶えられる方法が、まだある!」

アイニー「えっ…?」

アイニーは不思議そうに首を傾げていた…。