アイドルを目指す少女はYSP能力者4 【妖怪学園】 (ページ39)

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A「あ、会長……」

突然保健室のドアが開くと、

ラントが入ってきた。

ラント「そのポルカは…どうやら訳ありのようだな」

A「……訳あり……」

ラント「お前達はそもそもいつから一緒なんだ?」

A「……Y学園に来る前に私が一度受けた
アイドルオーディションの2次審査で落選して、
初めての挫折を経験した私は……部屋に篭って
泣いていたんです。……そんな時でした。
ポルカが突然私の前に現れたのは。
ポルカ自身は、その前から私の事をずっと
見守ってくれていたみたいですが……。
いつから私を見ていたのかまでは私にも……」

ラント「そうだったのか」

A「……それにしても、何故会長がこちらに?」

ラント「お前達の様子がどうしても気になった。
…A、お前も足を怪我しているじゃないか」

A「えっ……?あ……」

Aはラントに言われ、初めて自身の足から

血が出ている事に気付いた…。

ラント「私に言われるまで気が付かなかったのか…」

A 「ポルカの事で頭がいっぱいだったので……」

ラント「全く…仕方ないな…」

ラントはAの足の手当てをする。

A「会長……ありがとうございます……」

ポルカ「ん……う……ん……」

A「……ポルカ?」

すると、ポルカは目を覚ました。

A「ポルカ!」

ラント「大丈夫か?」

2人はポルカの元へ駆け寄る。

ポルカ「A…それに生徒会長まで…。
何故貴方がこちらに…」

ラント「君に聞きたい事があったのだが…。
その様子だと、日にちを改めた方が良さそうだな…」

ポルカ「…貴方には助けられましたわね…。
ラントさん、ありがとうございます…」

ラント「…あぁ」

A「ねぇポルカ……1つだけ聞かせて?
どうしてさっき、突然Yサークルに現れたの?」

ポルカ「…声が聞こえた気がしたから…。

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離ればなれになってしまったわたくしの弟の声が…」

ラント「…弟?」

A「ポルカ……どういう事なの……?」

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?「今…姉さんの声が聞こえた気がするの…。
でも…姉さんは何処に…」