069.２枚のおふとん ページ22
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「Aちゃん、脱衣麻雀無双はどうなの女子として」
「……だってパンチングマシーンとホッケー難しかったから……」
「若い女の子が脱衣麻雀真剣にやってんのドン引きしてたよ周り」
ぎゃははと笑っているキヨくんに、私は苦笑いする。パンチングマシーンとホッケーは、キヨくんが流石の運動神経で好成績をたたき出し、ヘロヘロの私には無理だった。その代わり、脱衣麻雀に本気で挑むものだから、キヨくんは隣でずっと笑いを噛み殺していた。
「あんなレトロゲーム揃ってるなんて思わなかったね」
「だな〜、楽しかったわ」
2人で部屋に戻って扉を開けると、豪華な料理が既に運ばれていて、おもわず「わぁ！」と声を上げる。キヨくんも「すげぇ」と感動したようにそれを見ている。
部屋に上がってみると、テーブルの奥には、2枚の布団がぴったりくっついて敷かれていて、私はおもわず動きを止めた。
「食おうよ、冷めちゃうし」
「……」
きっと、私の気持ちなんて読まれているんだろうけど、キヨくんは私を落ち着けるように笑う。私より数年年上のキヨくんは、きっと私よりずっと恋愛経験が豊富なのだろうし、男性経験が数える程しかない私と比べたら、こんなの屁でもないのかもしれない。
私にとっては、男の人とひとつの部屋で寝泊まりするなんて、大学の頃付き合っていた清田くんと以来のことだ。キヨくんの大人の余裕にほんの少し寂しくなっていると、キヨくんは徐に立ち上がり、布団の方に向かった。
「……でもまあちょっと近すぎるんで」
「……」
少しだけ敷布団を引きずって、気持ち間隔を開けた。
キヨくんは「寝相悪いAちゃんに蹴られるわ」と笑いながら冗談を言った。
「よし。食べようか」
「……うん！」
信じられないほどの量を食べるキヨくんは、ごはんをおかわりまでして、ペロリと完食。ごちそうさまでしたと言ってからはノンアルコールビールをチビチビと飲んでいた。
「……」
「……キヨくん」
「ん？」
私は、徐に箸を机の上に置くと、キヨくんの目を見つめながら、「今回は、いっしょに来てくれてありがとう」ともう一度頭を下げた。
キヨくんは驚いたように動きを止めて私を見つめ返すと、にっと笑って「こちらこそありがとう」と続けた。
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parumu(プロフ) - なみのさん» こちらにもありがとうございます！読みやすさとそれっぽさ（？）を意識しているので嬉しいです！笑 これからもよろしくお願いします！ (12月24日 8時) (
レス) id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - 夜さん» 長い文章を読んでいただき本当にありがとうございます、、、！頑張ります！ (12月24日 8時) (レス) id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - さいっっっこうじゃないですか！文章も分かりやすくて最高です！！(二回目) (12月19日 21時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 最初から読んでいます。本当に最高です。文才もあり羨ましいです！応援しています！ (12月9日 11時) (レス) id: b9a823def9 (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - りんごさん» 読んで頂きありがとうございます💕！🦀さんの声を脳内再生しながら、🦀さんならどうするかなと想像しながらリアルを追求して書いてるので嬉しいです🥲！ (12月2日 3時) (レス) @page49 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：parumu | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/parumu_u_62
作成日時：2022年6月23日 22時
