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「修善寺くん体力は大丈夫か！？」
「うん…！」
少しだけめまいがするけど平気だ。
床にあるものを全部片付けておいても、お茶子ちゃんが個性で体をうかして核にタッチされたらすぐ終わってしまう。お茶子ちゃんの飛び上がる隙を作らないことが大事だ。
あとは、オールマイトの言っていたあの言葉。
『ヴィランの思考をしっかり学ぶんだぞ！』
私たちヴィランチームが1番大切にするべきなのは、核を守り抜くこと。
飯田くんと考えた作戦。飯田くんの脚力を活かすため下半分は空間をあけ、お茶子ちゃん対策で空間の上半分を茨で覆い尽くす。柱が沢山あるこの部屋で茨を張り巡らせるのは割と簡単だった。
あとは、柔軟性のある蔦のような枝を核の周りに張り巡らせて檻のようにする。
「完璧だな！」
「ありがとう！飯田くんが植物に詳しいおかけだよ！」
さすがは秀才。植物の名前を見ただけでどんな植物なのか即座に判断してくれた。これを使って2人で考え出した作戦だ。
「それにしても爆豪くんは何をしているんだろうか」
「ほんとだね」
「味方に対しても悪役チックだな、彼は。いや…爆豪くんはナチュラルに悪いが、今回の訓練に関しては彼は正しいのか？」
「へ？」
「ならば僕もヴィランに徹するべきなのだ…」
急にブツブツ呟き出した飯田くんを怪訝な顔で見ていると、飯田くんは私の方をきりっと向いて「立派なヒーローになるためには、今は悪に染るべきなんじゃないのか！？修善寺くん！！」と私の肩を掴んで言う。
なんというか飯田くん、影響されやすい人なのかな。「まあまあ」とたしなめる私をスルーして、飯田くんはいつもと違う黒いオーラを出す。
「俺はァ！至極悪いぞォ！！」
(どこまでも真面目…)
飯田くんの天然ぶりに半笑いで見ていると、柱の影の方からぶふっとふく声が聞こえた。お茶子ちゃんが来ている。
「来たか麗日くん！！君が一人で来ることは、爆豪くんが出ていった時点でわかっていた！触れたものを浮かしてしまう個性、だから先程、君対策でこのフロアのものを全て片付けておいた！！！」
「なぁ修善寺くんよ！！」と私に話をふってくる飯田くんに対して、わたしも必死で悪ぶりながら続ける。
「しかも、自身のからだを浮かせても高く飛び上がれないように、空中は茨だらけだ！！ぬかったな！ヒーロー！！」
もうやけくそだ。ふははははははと飯田くんと共に高笑いした。
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parumu(プロフ) - だいずさん» ありがとうございます。直しておきます。 (2020年11月9日 21時) (
レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
だいず(プロフ) - みねたの漢字は峰田ではないでしょうか？ (2020年11月9日 20時) (レス) id: 341db306ca (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ゆっくりにはなりますが更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: eb2da74267 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 一気読みさせていただきました！続編も楽しみに読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2020年9月14日 2時) (レス) id: 99a13ff01b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - 鳳＊さん» コメントありがとうございます！わかります・・・岡本信彦さんがやることでもっともっとかっちゃんの良さ出てますよね、、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 583168fb08 (このIDを非表示/違反報告)
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